睡眠

寝酒が睡眠によくない理由を解説!睡眠の質が落ちる恐怖

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睡眠の専門家の依田恭平(よだきょうへい)です。

「寝る前のお酒が手放せません」

「寝酒って良くないんですか?」

多くの人の睡眠の相談に乗る中で、こんな質問をいただくことも多いものです。

結論からお伝えすると、寝酒は睡眠によくありません。

よくないどころか、絶対にNGなのです。

今日は、寝酒が睡眠にとってよくない理由を書いていきます。

目次

なぜ、寝酒はよくないのか?

寝酒をする人の中には、「寝つきがよくなるから寝酒って睡眠に良いんでしょ?」と考えている人も実は多いです。

確かにお酒自体には、アルコールの作用で中枢神経を抑制する働きがあるので、眠りを促す効果があります。

しかしこれは誤りです。

アルコールは肝臓で分解される際に、アセトアルデヒドという物質ができます。このアセトアルデヒドは、睡眠の邪魔をし、眠り自体を浅くさせる作用があります。

つまり、寝つきはよくなるけど、睡眠の質自体は落ちてしまうということです。

寝酒が睡眠によくない理由をもう少し具体的に見ていきます。

寝酒で睡眠の質が落ちるメカニズム

先ほど記述した、アセトアルデヒドはレム睡眠(体は休んでいても、脳が活発に動いている状態)を抑制します。

※睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠を約80分〜120分の周期で繰り返します。

ただし、その反面で睡眠の後半にレム睡眠が増加するため、浅い眠りが続くことで熟睡感が得られないのです。

寝酒をした翌日に、疲れが取れてなかったり、倦怠感を感じるのはこのせいです。

寝酒は中途覚醒を招きやすい

もう一つ、寝酒が睡眠によくない理由をしては、中途覚醒を招きやすくなるからです。

よくお酒を飲んだ日の夜中に、トイレに目を覚ましてしまう人も多いのでは?

これは、アルコールにはバソプレッシンという、抗利尿ホルモンの分泌が抑えられてしまうからです。

つまり、尿意を我慢できなくなるので、トイレの回数が増えてしまうのです。

これが原因で、睡眠が細切れとなり睡眠の質が落ちる原因になります。

寝酒の影響を少なくする方法

とはいえ、付き合いでどうしても夜にアルコールを飲んでしまう日もあるかと思います。

そんな時は、時間を調整してください。

就寝3時間前までに、アルコールを止めることができれば、睡眠への影響は最小限に食い止められます。

また、いつも飲んでいるお酒から薬膳酒に切り替えることはオススメです。

薬膳酒はアルコールと薬膳の力で、症状の改善や予防を目的に作られたものです。

睡眠の質を上げる習慣を取り入れよう!

寝酒が睡眠によくない理由を知ることはとても大切ですが、逆に睡眠の質を上げる方法を知ることはもっと大切です。

こちらは快眠12カ条と言って、厚生労働省も推奨している睡眠の習慣です。

私がクライアントに実践して、効果があったものも含めてまとめた記事なので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

  • 寝酒はアルコール分解時に産生されるアセトアルデヒドにより、睡眠の質が浅くなる
  • アルコールにより、バゾプレッシンという抗利尿ホルモンが抑制され、トイレに起きる回数が増える
  • 就寝3時間前がアルコール摂取のボーダーライン

寝酒が睡眠によくない理由がお分かりいただけたかと思います。

参考にしてみてください。

睡眠の専門家
依田恭平

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