薬膳の歴史

こんにちは。
一般社団法人日本薬膳デトックス協会 代表理事
ねむレシピ™️考案者の依田恭平です。

今日は薬膳の歴史についてのお話です。

薬膳の誕生は、今から3000年ほど前で紀元前までさかのぼります。

その頃、「神農(しんのう)」という中国の伝説上の人物が現れ、神農は手に入る植物を自らの口の中に入れていき、

「それらに毒は含まれていないか?」
「空腹の時に腹を満たす植物はどれか?」
「体調が悪いときに整える植物は何か?」

などなど、生薬としての効果効能は、どのようなものかを一つ一つ確認していきました。

※神農についてはWikipediaを見てね

神農は、人々に医療と農耕を教えた人物として知られ、生薬学の祖とも呼ばれています。

現在残っている最古の本蔵書である『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』は、神農が確かめたそれらの植物に関する情報をまとめたものです。

『神農本草経』では、薬物を以下の3つの種類に分類しています。

  • 上品(じょうぼん)
    長く食べ続けても問題のないもの(当時でいう”不老不死”が叶えられるもの)
  • 中品(ちゅうぼん)
    病気の際の治療薬として用いるもの
  • 下品(げぼん)
    薬としての効力は強いが毒性も含んでいるもの

今日における生薬(漢方の材料となる食材)は、高麗人参や大棗(ナツメ)、胡麻、枸杞(クコ)、山薬(サツマイモ)など、当時の上品とされるものが代表的なものとなっており、現在も中国において日常的な食べ物です。

ちなみに、16世紀頃には現在の食物についてほぼ網羅された薬物書が『本草綱目(ほんぞうこうもく)』刊行され、植物や動物だけでなく、鉱物を含めた約1,897種類の物の性質、薬効、適応症、禁忌、使用方法などが非常に詳しくまとめられています。

周の時代に書かれた書物である『周礼(しゅうらい)』には、医師の分類について記されたものがあります。

この本の中では、医師は「食医」、「疾医」、「瘍医」、「獣医」の4つに分けられており今でいう以下の役割を示しています。

  • 食医→食事管理をする医師
  • 疾医→内科医
  • 瘍医→外科医
  • 獣医→獣医

注目は「食医」で、皇帝に提供する毎日の食事を考え管理する医師のことです。

皇帝が病気にかかることなく、健康で長生きできるように、皇帝の食事と健康の管理を任されていたのが「食医」あり、

周の時代では、病気になってから治療を施す「疾医」よりも「食医」が最高ランクの医師としての位を与えられていました。

つまり、中国では古来より『食事が健康な体を作る』という予防医学の考えが存在しており、病を未然に抑えることが、医学上重要視されてきたということです。

話は少しそれますが、大ヒット韓国ドラマの『チャングムの誓い』は、まさしく皇帝に仕える食医のお話で有名ですよね。

漢の時代に書かれた『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』の中にはこんな言葉があります。

「五穀を養とし、五果を助とし、五畜を益とし、五菜を充とす。気味を合わせて、之を復せば、以て精を補い、気を益す」

これを要約すると、穀は穀類、果は果実類、畜は肉類、菜は野菜類

つまり、同じ種類の食べ物ばかりを食べるのではなく、バランスよく摂取することで、精力を補って気力を増すことができるという意味です。

現代でもバランスの良い食事の大切さは解かれていますが、漢の時代からすでにバランスのよい食生活を送ることの重要性が説かれていたことがわかります。

このような、医食同源の思想が紀元前の時代から途切れることなく受け継がれ、現在も中国のみならず全世界で食生活の中に自然に取り入れられているのです。

歴史は繰り返すとはよく言ったものですが、体に良いものをバランスよく食べて病気を未然に防ぐという未病の考えは、これからの時代に再度必要とされる考え方なのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

一般社団法人日本薬膳デトックス協会 代表理事
ねむレシピ™️考案者 依田恭平

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