睡眠の専門家の依田恭平(よだきょうへい)です。
朝起きられない原因は多岐に渡りますが、今回は中医学の視点から朝起きられない原因を解説していきます。
目次
朝起きられない原因とは?

中医学の観点から朝起きられない原因を考えると以下のようなものが多いです。
- 睡眠の質が良くない
- 睡眠時間が短い
- 就寝時間が遅い
- 夜部屋が暗くない
- 朝部屋に日光が入らない
- 部屋の温度や湿度が適正ではない
これらの生活上に問題があります。
対策
- 睡眠の質を良くするためには就寝2時間前には食事を終了する
- 就寝1時間前には強い光の出る物を見るのを終了する
- 夜間は部屋は次第に暗くする
- 足や下半身、お腹が冷えないようにすることが大切(特に足先の冷えには注意が必要)
朝起きられないその他の原因

寝室に光が入る設計になっていない
朝起きられないその他の原因として、寝室の設計が朝日が差し込むような仕様になっていないと入眠リセットが上手くいきません。
家族の協力を得られるのなら、朝起きれない時にはまず、部屋のカーテンを開けに来てもらうのも有効です。
その後、朝起きたら必ず外の空気感を体に当てましょう。
そうするとリセットが早まります。
寝る時間が0時を過ぎている
睡眠時間も大事ですが入眠時間も同じくらい大事です。
中医学の視点では、夜はカラダが渇く時間だと言われており、睡眠は体内の水分を補う時間になります。
ですので、遅くても11時台までには寝れるようにすることが重要です。
0時を回ると途端に同じ睡眠時間なのに目覚めが悪くなります。
体質的な問題
以上のことでも朝が起きられない人は、以下のような体質的な問題のケースがあります。
- 胃腸系(脾)が弱い
- 肝気鬱結や肝鬱気滞がある
- フクロウ型体質
胃腸系(脾)が弱い
胃腸系(脾)の機能が弱いと『気』を作れずに睡眠の質が落ちて深く眠れません。
なかなか寝付けないとか日中の眠気が強い人がこれに当たります。
また、夕食が遅異性で食べてすぐ寝るような生活をすると、睡眠中に消化吸収にエネルギーを使用するため朝起きれなくなります。
この場合は、夜間は食べないほうが良い(あるいは温かいスープくらい)でしょう。
肝気鬱結や肝鬱気滞がある
ストレス過多の場合は肝気鬱結や肝鬱気滞が起きており、興奮状態が取れずに眠りが浅くなるといった傾向もあります。
また、寝酒を習慣をしている人は絶対にNGです。
肝が傷むので眠りが悪くなり朝起きれない原因になります。
フクロウ型体質
フクロウ型体質は朝起きた時に、血液の末梢神経への反射が起こせないタイプであり、現代医学で言うところの起立性調節障害などに該当します。
決して怠けているわけではなく
「起きたくても起きれない」という状況に周囲の理解が必要です。
まとめ
- 朝起きられない原因は、「短時間睡眠」「就寝時間が遅い」「寝室環境の問題」など多岐に渡る
- それ以外にも体質的な問題も多分にあるので、よく見極めて対処する必要がある。
今回は中医学の視点から睡眠問題を書いていきました。
参考になれば幸いです。
睡眠の専門家
依田恭平