睡眠の専門家の依田恭平(よだきょうへい)です。
「予定時刻の2時間前に目が覚めてしまいます、、、」
「もう少し寝ていられるのに残念」
こんな風に、朝早く起きてしまうことが悩みになっている人は多いのではないでしょうか?
申し少し長く眠れたのに、朝早く起きてしまうことで損した気分にもなりますよね。
そこで今日は、朝早く起きてしまう原因について書いていきます。
目次
朝早く起きてしまう=早朝覚醒

朝早く起きてしまう原因について書く前に、そもそもこの症状は何なのか?ということについて書いていきます。
予定時刻よりも前に目が覚めてしまうことを、早朝覚醒と言います。
定義としては、早い時間に起きてしまい再度眠ることが難しい状態のことを指します。しかし、朝早く起きてしまったとしても、日中の眠気や倦怠感、疲労感が無けれな心配ない症状です。
あくまでも、日中に支障が出るのかどうかが焦点となります。
朝早くに起きてしまう原因

朝早くに起きてしまう原因としては以下のような原因に分けられます。
- 加齢
- 精神的不調やストレス
- 生活習慣の乱れ
- 誤った寝室環境の設定
加齢
加齢は朝早く起きてしまう原因となることが多いです。
眠るにもエネルギーが必要になるため、歳を重ねると睡眠力自体が落ちることが原因とされています。
しかし、高齢になり仕事も引退しているようなケースだと、日中に支障をきたさないケースも多いため、必ずしもこれが問題になるとは限りません。
例えば、日中に家でゆっくりできるような人なら、昼寝を取りたい時間に取れるため、寝不足のような状態とも上手く付き合っていけるでしょう。
あくまでライフススタイルにによってどうか?が焦点となります。
精神的不調やストレス
精神的不調は朝早く起きてしまう原因となります。
精神に何か患い事を抱えていると、交感神経が優位に働いてしまうので、頭がずっと活動モードになってしまいます。
この状態が続いて疲弊してしまうと、今度は一転してうつ病のような症状が現れます。
この根本の多くは、仕事や人間関係のストレスが起因となります。
精神的不調やうつ病は、神経伝達物質の分泌異常が原因の一つとされています。
- ドーパミン
- ノルアドレナリン
- セロトニン
これらの神経伝達物質のバランスが崩れると、精神に異常をきたします。
特にセロトニンは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの前駆物質です。
メラトニン自体が作られないということは、イコール夜間の睡眠の質にも影響してくるので、夜眠れない、熟睡感がない。
こんな症状にもつながっていきます。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも朝早く起きてしまう原因となります。
具体的には
- アルコール
- 運動不足
- 就寝直前の食事
- 日をまたいでも起きている
etc
これらの生活習慣の乱れは体内時計のリズムを著しく狂わせるため、朝早く起きてしまう原因となります。
誤った寝室環境の設定
こちらは意外と盲点ですが、誤った寝室環境の設定でも朝早くに起きてしまう原因となります。
具体的には、カーテンで光を遮断してないがために、部屋に光が入り込みすぎることが原因になることが多いです。
人間の体内時計は光を浴びると動き出す性質があり、夏など日の入りが早い季節は、直接目や顔に光が当たらないように工夫をする必要があります。
朝早く起きてしまう対策とは

朝早く起きてしまう対策としては、生活習慣を整え、ストレスと上手く付き合うことで解決していきます。
生活習慣の改善に関しては、こちらの厚生労働省も推奨している快眠12カ条を参考にしてみてください。
ストレスの発散方法や向き合い方に関しては、こちらの記事が役に立ちます。
まとめ
- 朝早く起きてしまう原因は、「加齢」「精神的な不調」「ストレス」「生活習慣の乱れ」が多い
- 日の光を遮断するような工夫も大切である
- 対策は快眠12カ条で生活習慣の改善、またストレスの対処法を身につけると改善する。
朝早く起きてしまう原因を上手に解消して、快眠ライフを手に入れよう!
睡眠の専門家
依田恭平