睡眠の専門家の依田恭平(よだきょうへい)です。
「朝が弱くて、、、」
「目覚ましがなった事に気づかなかった、、」
「ついつい二度寝をしてしまいました」
こんな風に、朝起きられなくて困っている人も多いのではないでしょうか?
朝は1日のスタートダッシュを決める大切な時間です。
スッキリ爽快に目を覚ませる人と、いつまでもウダウダと布団の中に包まっている人では、1日の充実度も変わってきますよね。
そこで今日は、朝起きられない原因について書いていきます。
目次
朝起きられない原因とは?

一言に朝が起きられないと言っても、その原因は実に様々です。
今日は代表的なものについて解説していきます。
その1:睡眠不足
朝起きられない原因の中で一番多いのが睡眠不足です。
具体的に言うと、『睡眠時間』か『質』のどちらかが不足しているために睡眠不足状態になると考えられます。
睡眠時間について
まず適切な睡眠時間は何時間睡眠なのかと言うと、最新のアメリカのスリープドクターの見解によると7時間睡眠と言われています。
※もちろん個人差はあります。
睡眠時間が7時間以下の方は、生活全体を一度見直し、睡眠時間を避けるような生活を目指すことを心がけてみてください。
こちらの記事に詳細が書かれているので、良ければ参考にしてください。
睡眠の質について
また、一般的に睡眠不足と聞くと、睡眠時間の不足を思い浮かべる人の方が多いと思いますが、実は現代人は睡眠の質が落ちているケースの方が多いです。
睡眠の質とは一言で言うと回復力です。
睡眠の役割は、
- 脳の疲労回復
- ホルモンバランスの調整
- 記憶の整理・定着
- 身体の修復
- 免疫力を保つ
- ストレスの軽減
睡眠にはこれらの役割があると言われています。
つまり、睡眠の質が低い場合、心身の健康に問題が出てくるのです。
朝起きられない原因は、この睡眠の質が低いことで『身体が修復が不十分だからもっと寝ていたい!』と言う現れなのです。
生活習慣を改めましょう。
その2:体内時計のズレ
体内時計のズレも朝が起きられない原因となります。
現代社会は文明が発達したことで24時間明るく、昼夜逆転の生活をしている人も多いです。
また、PCやスマホなどの影響で私たちは常に刺激の強い光を目に入れているので、体内時計がズレやすい環境と言えます。
特に現代人はスマホから発せられるブルーライトの影響が大きいです。
こちらの記事にブルーライトと睡眠の質に関する内容が書いてあるので、参考にしてください。
その3:精神的な理由
朝起きられない原因の中には、精神的な不調も含まれます。
例えば、常に心配事や不安感を抱えていると、正常な眠りが妨げられて朝起きられない原因となることがあります。
このケースの場合は心配や不安を解消することで、朝が起きられるようになることが多いので、一時的な状態だと言えます。
うつ症状などもここに含まれるので、精神的な問題は専門医に相談すると良いでしょう。
朝起きられない原因は副腎疲労症候群

実は朝起きられない原因の中には睡眠以外の問題もあるのです。
それが副腎疲労症候群です。
副腎とは腎臓の上に位置する、抗ストレスホルモンのコルチゾール分泌する臓器です。
副腎は体温や血圧、血糖値を調整する機能もあり、ストレスに長期間さらされ、コルチゾールを絶えず分泌され続けると副腎が疲れ切ってしまい、正常にホルモンを分泌することができなくなるのです。
「低血圧で起きられない」
「朝は低体温だから、、」
もしこう言ったことで朝が起きられないのなら、それは睡眠の問題ではなく副腎疲労症候群を疑った方が良いかもしれません。
治療法としては生活習慣の改善と栄養療法、ホルモン療法です。
副腎疲労外来で一度相談してみてください。
まとめ
- 朝起きられない原因には、「睡眠不足」「体内時計のズレ」「精神的な不調」があげられる
- その他にも、副腎疲労症候群などの睡眠以外の疾患の可能性もある
朝が起きられない原因は、原因を特定して適切に対処することが大切です。
参考になれば幸いです。
睡眠の専門家
依田恭平(よだきょうへい)