睡眠

寝不足で頭痛が起こる!睡眠の質を上げて頭痛を撃退する方法

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睡眠の専門家の依田恭平です。

睡眠に問題を抱えている人は、身体に様々な問題を抱えているものです。

例えば、目の疲れ・めまい・耳鳴り・胃の不調・倦怠感・気分の不安定さetc..

中でも慢性的な頭痛に悩まされている人はとても多いです。

特に女性は3人に1人が、過去に頭痛に悩まされた経験があるくらい、頭痛は現代に蔓延る症状でもあります。

実は、現代人が抱える頭痛には寝不足が深く関わっているのです。

そこで今日は、寝不足と頭痛の関係性について書いていきます。

目次

寝不足と頭痛が起こる原因

なぜ、寝不足が頭痛の原因になるのかというと、大きく分けて2つ。

血行不足と自律神経の乱れです。

ここではそれぞれのメカニズムを解説していきます。

血行不良

寝不足が続くと、身体はストレスを感じはじめ、血管が収縮し、脳への血流が悪くなります。

脳への血行不良が起こると、『生命を脅かされる!』と脳が判断し、『脳を保護しよう!』という働きが作動します。(生命維持機構)

その時に、脳からセロトニンという神経伝達物質が分泌されるのですが、

このセロトニンの作用で血管が拡張され、脳の神経が刺激されるので頭痛が発生します。

自律神経の乱れ

寝不足によって、ストレスが増大すると、身体は交感神経が優位になります。

自律神経というのは、日中に活発に働く交感神経とリラックス時や睡眠の時に優位に働く副交感神経の2つの神経があり、それぞれがバランスを適切に取ることで身体は健康を保っています。

しかし、寝不足の時は、本来働くべき副交感神経ではなく、交感神経が優位になってしまうので、身体はリラックスして休めません。

その結果、身体に疲労が蓄積し、血行不良の状態となり頭痛が発生します。



頭痛にはズバリ3種類のタイプがある!?

実は頭痛とひとことに言っても、緊張型頭痛・偏頭痛・郡発性頭痛の3種類の頭痛があります。

緊張型頭痛

  • 締め付けられるような痛み(鈍痛)
  • 痛む箇所は頭全体、後頭部、首筋
  • 動くと痛みが軽くなることがある
  • フワフワしためまい、肩こり、首のこりの症状も出ていることがある

偏頭痛

  • 脈打つようなズキズキした痛み
  • 痛む箇所は、こめかみ付近(側頭部)
  • 動くと痛みが強くなる
  • 吐き気、光や音の刺激に弱くなる

郡発性頭痛

  • えぐられるような激しい痛み
  • 片目の奥が痛む
  • 動けないほど辛い痛み
  • 目が充血、涙や鼻水
  • 壁を殴りたくなるほど辛い痛み


寝不足は偏頭痛の傾向が強い

寝不足による頭痛は、割合的に偏頭痛の傾向が多くなります。

※もしくは緊張型頭痛と合併している人もいる

寝不足による偏頭痛対処法は

  • 横になって安静している
  • 光や音などの刺激を避ける
  • 部屋を暗くする
  • こめかみ付近を冷却(アイスノン等)

これらがあげられます。

よく頭痛が起こった時に、温めたりマッサージをする人がいますが、これは緊張性頭痛の対処法であって、偏頭痛は痛みが強くなるので注意が必要です。


頭痛の種類の簡単な見分け方とは?

3種類の頭痛を誰でも簡単に見分ける方法をご紹介します。

やり方はとても簡単で『頭を下げてブンブン左右に振ってみる』だけです。

【偏頭痛の場合】
こめかみ付近にズキズキと脈打つような痛みが強くなる。

【緊張型頭痛の場合】
痛みの増強は特に見られない。

群発性頭痛は、他の2つとは比べ物にならない位激痛なので、判別をしなくても異変に誰しも気づくでしょう。

また、頭痛に関して、脳梗塞や動脈瘤などの場合もあるので、頭痛が改善されない場合や、上記の群発頭痛の可能性がある場合は、頭痛外来を受診した方が良いでしょう。

日本頭痛学会認定専門医一覧


寝すぎでも頭痛が起こる理由

また、寝不足の頭痛ではなく、『寝過ぎの頭痛』が起こった経験のある方もいると思います。

この場合も先に書いた、偏頭痛と緊張性頭痛に分けられます。

睡眠中は副効果神経の働きが活発になるので、頭部の血管が拡張(膨張)し、三叉神経が圧迫されることによって片頭痛が起こります。

緊張型頭痛は、長い時間同じ姿勢で眠っていたり、同じ箇所に寝負担がかかることが原因です。

寝返りがしっかり打てる寝具、特に枕を選ぶことが大事です。

こちらの記事で、頭にピッタリと合う枕の選び方を書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

寝不足による頭痛の解消方法

頭痛自体の解消方法は先ほど書きましたが、これはあくまで対症療法です。

根本であるを寝不足による頭痛を解消するには、『睡眠時間と睡眠の質』の両方に気を使うことが大切です。

理想の睡眠時間

適切な睡眠時間というのは、個人差があり必ずしも皆同じではありません。

しかし、アメリカのスリープドクターによる、最新の見解によると、現代人の理想の睡眠時間は7時間半がちょうど良いと発表されています。

睡眠の質を上げる方法

また、睡眠の質を上げる方法というのも無数にあるので、本来ならしっかりとカウンセリングをして、一人ひとりにあった対策を実施する必要があります。

しかし、良質な睡眠を得るための睡眠習慣というのは、大方決まっています。

こちらの記事は厚生労働省が推奨している快眠12カ条というものです。

下記に貼り付けた記事は、私が睡眠の専門家として5万人以上のクライアントに、この快眠12カ条を実施してきて、効果のあった内容と要点をまとめたものです。

ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

  • 寝不足の頭痛の原因は血行不良と自律神経の乱れ
  • 頭痛には緊張型頭痛・偏頭痛・郡発性頭痛の3種類タイプがある
  • 寝不足は偏頭痛傾向が強い
  • 寝不足による頭痛の解消法は、睡眠時間と睡眠の質を改善すること

以上が寝不足による頭痛のまとめです。

日本人は年々睡眠時間が短くなっており、多くの女性が頭痛に悩むのは、寝不足が原因のケースが非常に多いでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

睡眠と中医学の専門家
依田恭平

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