睡眠の専門家の依田恭平(よだきょうへい)です。
「布団に入ったのに目が覚めてしまいました、、、」
「夜眠れなくて困っています」
日頃、多くの人の睡眠の相談に乗っている中で、このように夜眠りたいのに、なかなか寝付けなくて困っている人はとても多いです。
そこで今回は夜眠れない時に、「スッ」と眠ることができる秘密のツボを教えます。
目次
そもそもツボって何?
ツボは東洋医学(中医学)の特有の理論です。東洋医学(中医学)では人間のカラダには「気」がめぐっているという考え方があります。
気とはエネルギーや動力のことです。
気が満ちているカラダは元気で健康的であり、逆に気が不足していたり、巡りの悪い状態は病気に傾いていくと言う考え方があります。
そして私たちの体には、気が巡る道筋があり、それを「経絡(けいらく)」と呼びます。
その経絡の出入り口のことを、「経穴(けいけつ)」や「ツボ」と呼ぶのです。
ツボにはそれぞれ対応した内臓や器官が決まっており、症状に合わせてツボを刺激することで、様々な効果効能を得られます。
今回は夜眠れない人にオススメなツボ3選をお教えます。
夜眠れない時にオススメなツボ3選
内関(ないかん)

睡眠の代表的なツボが内関(ないかん)です。
内関は手首を曲げた時に出る横じわの中央から、肘の方に向かって、親指2、3本ほど移動したところにあります。
凹んでいる部分を、親指で優しく押しましょう。
【効果効能】
- 睡眠の質を高める
- 自律神経の調整
- リラックス効果
- 乗り物酔の防止
- 二日酔い防止
労宮(ろうきゅう)

労宮(ろうきゅう)は『気の出入りする場所』と言われています。
睡眠に関しては心を沈める効果があり安眠効果があるので、夜に眠れない時に有効なツボです。
場所は、手を握ったときに、人差し指と中指の中間にあるツボです。
人差し指の付け根に向かって押し上げましょう。
【効果効能】
- 鎮静効果
- 安眠効果
- 血流の促進
- 筋肉疲労の回復
- 緊張緩和
失眠(しつみん)

次は足のかかと付近に存在する失眠(しつみん)です。
その名の通り、睡眠を失うツボで、夜眠れない時に有効なツボです。
場所は足の裏側、かかと中央の少しへこんだところにあります。
足裏のツボなので、少し押しにくく力が必要で、椅子に座りながら押すとやりやすいです。
手で握りこぶしを作って、失眠を10~20回程度、軽くコンコンと叩きます。
このツボは自律神経の乱れを沈めてくれ、自然な眠気を誘ってくれるツボなので夜眠れない時に押すと有効なツボです。
他にも、不眠解消のほかに、神経痛、むくみ、膝の痛み、下半身の冷え、血流改善などにも効果があります。
【効果効能】
- 自律神経を沈める(副交感神経優位)
- 不眠
- 寝つきが悪い
- 神経痛
- むくみ
- 冷え
- 膝の痛み
- 血流改善
頭の上のツボ百会(ひゃくえ)もオススメ

また、夜眠れないを改善し、睡眠の質を向上させる百会(ひゃくえ)と言うツボもオススメです。
頭のてっぺんの真ん中にあり、指で押すとプヨプヨと少し柔らかい場所が百会です。
百会は「多数の経絡が交わるところ」というのが名前の由来で、いくつもの経絡がこの百会に集まっているので、様々な症状に用いられる万能なツボとされています。
百会を押すと血流が改善され、自律神経系の不調や不眠、ストレスの改善効果があります。
親指以外の4本の指を使って、優しく気持ち良いと感じる強さで15秒〜20秒ほど、クルクルと回しながらマッサージすると良いでしょう。
まとめ
- ツボは気を作り、流れを整えてくれるので人体に様々な効果効能をもたらしてくれる
- 夜眠れない時のオススメなツボは、「内関」「労宮」「失眠」の3つ
- +αで万能のツボ、百会(ひゃくえ)も押すとさらに効果が高い
- ツボ押しのコツは、優しく押すこと
夜眠れなくて困っている人は、今日紹介したツボをぜひ押してみてください。
睡眠の専門家
依田恭平