睡眠の専門家の依田恭平(よだきょうへい)です。
「昨日しっかり寝たのに、午前中から眠くてたまりません」
日々睡眠の相談に乗っていると、こんなご相談を受けることもしばしばあります。
いざ、午前中から仕事が始まるのに眠気が出てしまうと、仕事にも支障をきたしてしまいますよね。
今日はそんな、午前中から眠い原因について書いていきます。
目次
午前中から眠気が出る3つの原因

寝不足
午前中から眠い人に一番多いのが寝不足です。
ここでいう寝不足とは、睡眠時間だけでなく、睡眠の質のことも含みます。
睡眠時間は最新のアメリカのスリープドクターの見解では7時間が好ましいと言われているので、まず睡眠時間がしっかりと確保できているかを確認してみてください。
その上で、しっかり睡眠時間を確保しているのに、午前中に眠い人は睡眠の質を疑う必要があります。
睡眠の質は減点方式のようなもので、日々の生活習慣が乱れていると質はどんどん下がっていきます。
また、10歳を境に睡眠の質を司るメラトニンホルモンの分泌量も減少して来るので、大前提としてメラトニンを作らないと睡眠の質は下がってくるのです。
その辺りはこちらの記事で解説しているのでご覧ください。
自律神経の乱れ
午前中に眠い人は自律神経が乱れていて、体内時計が乱れているケースが多いです。
夜更かしをしていたり、私生活が乱れていると体内時計の乱れを招くので要注意です。
夜は23時が就寝のボーダーラインであり、それ以降に眠ることは極力避けましょう。
もしも、仕事が長引いて日を跨ぐときは、次の日にしっかり睡眠時間を確保してリカバリーするようにしてください。
副腎疲労症候群
意外と知られていないのが副腎疲労症候群です。
低血糖、低血圧で朝起きられない人は、実は副腎疲労症候群の可能性もあります。
副腎とは、腎臓の上に乗っかっている、抗ストレスホルモンを分泌する臓器です。
この臓器はストレスに対処するコルチゾールというホルモンを出す他に、血糖値や血圧を調整にも関与しているので、ストレスが多い人はこの副腎が疲労している可能性があります。
副腎疲労症候群になったら、まずは副腎疲労外来を受診して正確に症状を把握することが大切です。
その他、ストレスをなるべく解消するような取り組みが必要なので、下記のような対策をこうじてみてください。
午前中の眠気は生活習慣の改善から

午前中に眠い人は、生活習慣の改善が必須です。
こちらの記事は、厚生労働省が推奨している快眠12カ条を私がクライアンに実施して、効果のあった物だけまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
- 午前中に眠い人の多くは「寝不足の状態」か「体内時計の乱れ」の人が多い
- まれに副腎疲労症候群の可能性もある
- 改善のためには、規則正しい生活を実施すること
午前中から眠い人はまずは自分の生活を見返してみましょう。
睡眠の専門家
依田恭平