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コラム

薬膳茶コラム
2024年10月6日(日)

薬膳茶の商品開発における大事なポイント

依田 恭平
記事の監修・執筆者

国際薬膳茶師 依田 恭平(よだきょうへい)

一般社団法人日本薬膳研究会 代表理事
株式会社薬膳の極み 代表取締役

埼玉県所沢市出身。都内の専門学校で柔道整復師の国家資格を取得後、中医葯学大学5年実技学習相当を修了。後に国際薬膳専業資格評審会認定 国際薬膳茶師も取得。推拿(すいな)という伝統中医学の施術と国際薬膳茶師の資格を活かして、3歳児〜101歳の高齢者まで臨床で関わり、不眠症から脳梗塞、糖尿病や精神疾患など様々な症状の臨床経験も積む。

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薬膳茶を自社で販売したいと検討されている方もいると思います。その場合、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。

国際薬膳茶師である依田恭平が、薬膳茶の開発方法、商品開発における大事なポイントなどについて、詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

商品開発で大事なこと

薬膳茶の商品開発に直接取り掛かる前に、いくつかの作業をしなくてはいけません。薬膳茶の商品開発における大事なポイントとは何か、次より説明しましょう。

世間のニーズを調査する

まずやるべきことは世間の消費者がどのようなものを求めているか、調査することです。「健康に良い」「ダイエット効果が期待できる」という理由だけでただ薬膳茶を販売しても、大きな収益にはつながりません。

1.消費者がどのような悩みを抱えているか
2.その悩み・欲求を解消するにはどうしたらいいのか
3.その悩みに対して具体的にどのような効果が期待できる薬膳茶を開発すればいいのか

上記のように消費者のニーズを読み取り、それを自社の商品でどのようにして解決することが可能なのかという点を、しっかりと考える必要があります。

市販されている他社の商品のチェック

他社との差別化をはかることも、薬膳茶の商品開発では大事なポイントです。薬膳茶を自社で開発して販売したとしても、他社がすでに同じようなものを販売して安定した売り上げを誇っていた場合、後続の商品は不利といえます。差別化を成功させるために後続の商品は「他社にはない独自の売り」が必須です。

かといって、薬膳茶として期待できる効果を逸脱した特徴、品質を下げての極端な低価格などを販売した場合、消費者からの信頼は獲得できません。

薬膳茶としての範囲を超えず、それでいて他社にはない特徴を打ち出し、差別化を成功させることが、商品開発の大事なポイントです。

成分の効果の裏付け・体に害がないか・衛生面の徹底

薬膳茶を商品として開発する場合、成分が本当に効果が期待できるか監修によって調査しなくてはいけません。薬膳茶の摂取による効果は摂取した人の体質などによって個人差があるため、100%効果があるとはいえません。

しかし、商品に対して大々的に「〇〇の効果あり」とうたったキャッチコピーをつけて宣伝をすると、誇大広告と判断されるでしょう。食品に関する誇大広告は「健康増進法」という法律の違反行為に該当する恐れがあり社会的な信用を失います。

また、注意しなくてはいけない点は、消費者への健康被害です。体に無害でないと確認されていない原材料の使用・商品開発の際の衛生管理の不注意などを行うと、消費者に健康被害が発生する可能性があります。

健康被害の報告があると、消費者への損害賠償の発生に加えて社会的な信用度の損失も起きるため、注意をしなければいけません。

商品開発をする方法

薬膳茶を商品として開発するには、どのような手順で行えばいいのでしょうか。次よりその方法の種類について説明します。

1.会議によるアイデア出し
まず最初にやることはどのような薬膳茶を自社で開発・販売したいかという、アイデア出し・コンセプト構築です。1人だけのアイデアだと煮詰まってしまうため、複数のスタッフでさまざまなアイデアを出し、他社との差別化が実現する独自の薬膳茶を発案しなくてはいけません。

薬膳茶としての範囲を超えたアイデアは基本的に厳禁ですが、この段階ではまだアイデア出しなので、積極的に次々とアイデアを出すことが大事です。

また、独自性・差別化を成功させるために、アイデアだしと並行して消費者のニーズ・他社の商品の調査なども行い、それらの情報をアイデア出しに反映させます。

2.企画書の作成
アイデアがまとまったら、それを正式な企画書にまとめます。今後はこの企画書に沿って開発を進行するため、途中で何度となく変更することのない完成度の高い企画書を作成しないといけません。この段階で開発費用、納期、売り上げ目標などを具体的に決定します。

3.製造
次にやることは実際の製造です。製造の種類は「自社で完全に実践する」「外注依頼」「アドバイザーを交えて自社製造」などがあります。

自社のみで行う場合に必要なのは、薬膳および薬膳茶に関する知識・スキルを持った人材です。そのためには薬剤に関する資格取得が必要ですが、資格取得は決して短期間では行えません。そのため、外部のアドバイザーに依頼して監修をしてもらうのが効率的といえます。

アドバイザーであれば、薬膳に関する確かな知識を持っているため、的確なアドバイス、商品の間違った点の指摘を受けることが可能です。また、アドバイザーによる監修を受けた場合、「専門家による保証」が生まれ、消費者からの信頼を得られます。

4.販売・広告による宣伝
販売する薬膳茶が商品として完成したら、次にやることは販売です。販売方法は自社で運営するサイトやSNSアカウント経由での販売、店舗に置いてもらっての販売、ボータルサイト経由での販売などがあります。

いくら自信のあるクオリティの高い薬膳茶を開発しても、消費者の目に届かせないと意味がありません。開発完了の後の販売・宣伝にも力を入れることも重要です。

宣伝に関しては、次の段落で説明します。

宣伝も大事なポイント

薬膳茶を商品として開発する場合、開発手順だけでなくその後の宣伝方法についても、しっかりと戦略を考えなくてはいけません。商品の宣伝方法には以下のような種類があります。

・各種店舗に出向き商品の営業をする
・テレビ、雑誌などの媒体に広告を出す
・web上に広告を出す
・SNS上に広告を出す

また、広告そのものの種類は文字のみ・画像による広告・動画広告などに分類されます。広告費が安い・高い、視聴者・読者の年齢層の違いなど、それぞれ特徴があります。

近年、主流となっているのがweb上・SNSに出す広告です。例えばyoutubeに出す広告の場合、動画・音声で多くの情報を視聴者に伝えることが可能ですが、人によっては長いと感じて最後まで観ないケースもあります。

また、web広告の場合、宣伝内容を間違えるといわゆる「炎上」が起きる危険性も少なくありません。

最初の商品開発のアイデア出しの視点で、具体的にどの世代・どのような嗜好の層をターゲットにするかを明確にしておくことが大事です。それによりそれに見合う広告手段を選びやすくなります。

事業者・会社によっては、開発や宣伝になるべく費用を抑えることを考えているケースもいるかもしれません。しかし安さだけにとらわれると、薬膳茶と合わない宣伝手段を選んでしまい、宣伝しても反応がないという失敗が起きる可能性があります。

宣伝手段に関しても、開発のアイデア出しの時点でよく検討しておきましょう。

まとめ

薬膳茶は「体に良くダイエット効果促進が期待できる」「リラックス効果が期待できる」などといった理由で、注目を集めています。その反面効果を必要以上に強調した、効能の裏付けのない広告も少なくなく、疑いの目を向けていることも事実です。

薬膳茶を商品として開発するためには、期待できる効果の確信性・衛生面の徹底をしなくてはいけません。

また、商品開発をする際は、その手順を事前に把握しておくことも大事です。手順を把握していないと必要以上に開発期間がかり、発売までに時間を費やしてしまいます。

薬膳茶の開発・宣伝におけるポイントをしっかりと押さえて、円滑な商品開発を目指しましょう。

商品の監修や開発でのご相談は、国際薬膳茶師の依田恭平が承れます。
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