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メンタルヘルスと薬膳茶の関係

ハツラツとした毎日のためには、「体が健康」というだけでは少々不十分。

心も健康であってこそ、日々を生きるエネルギーが湧くものです。

そこで注目されているのがメンタルヘルス。

薬膳茶の素材によってはメンタルヘルスをサポートしてくれるものもあります。

国際薬膳茶師 依田恭平が、メンタルへルスにおすすめの薬膳茶や心身安定のためのポイントなどを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

メンタルヘルスと薬膳茶の関係

中医学において、薬膳茶はメンタルへルスに効果的とされています。

不規則な生活になったり、栄養が偏る食生活が続いたり、悩み事が積もったりしていませんか?

中医学では、健康に過ごすためのコツとして

  • 体に血がしっかり巡ること
  • 心が安定していること

の2点を挙げています。

つまり、体と心どちらも落ち着いた状態でいるのが望ましいのです

しかし日々の生活にストレスはつきもの。目の前の心配事や将来の不安まで、考えるとキリがありませんよね。

だからこそ、ひと息つくために薬膳茶を摂り入れてください。

巡りを良くしながら、心も落ち着かせる、とっておきのブレンドを紹介します。

メンタルへルスにおすすめの薬膳茶

メンタルへルスにおすすめの薬膳茶の素材は以下の通りです。

「実」を中心にブレンドしました。

  • 蓮の実 4個
  • クコの実 10粒
  • ナツメ 1個
  • 茶葉 適量

まず、茶葉から緑茶を沸かしてください。

薬膳茶の素材をまとめて入れて、その上から沸かした緑茶を注げば完成です。

(緑茶にはカフェインが含まれているため、気になる方は白湯でも構いません)

では、薬膳茶の素材について、それぞれの効能を見ていきましょう。

蓮の実

  • イライラの緩和
  • 不安感の緩和
  • ストレスによる動機緩和
  • 下痢や軟便の改善
  • 不眠改善
  • 胃腸の働きを促進
  • 食欲改善

薬膳茶として抽出したとき、甘みの中に渋さを感じる風味になります。

クコの実

  • 滋養強壮を促進
  • 肝臓や腎臓の働きを促進
  • 血の巡りを良くする
  • 目のトラブル緩和
  • 美容効果

薬膳茶として抽出したとき、甘みのあるやさしい風味になります。

ナツメ

  • 気持ちを落ち着ける
  • 血の巡りを良くする
  • 胃腸の働きを促進
  • 老化抑制

ナツメは甘みのある素材です。薬膳茶としてはもちろん、そのまま食べたり、煮物にしたり、お鍋に入れたりさまざまにご活用ください。

メンタルへルスを安定させるポイント

めまぐるしい日々の中、メンタルへルスを安定させるためには規則正しい生活が一番です。

  • 運動の習慣をつける
  • 早寝早起き
  • 栄養バランスのとれた食生活

などで、まずは体の調子を整えることから始めましょう。体が健康になると、自然と心も安定してきますよ

おわりに

薬膳茶の素材によっては、メンタルへルスに役立つものもあります。

ぜひ毎日の生活に薬膳茶を摂り入れて、心も体も健康に過ごしましょう。

国際薬膳茶師 依田恭平は、一人ひとりに合った薬膳茶をご提供しています。

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ストレス解消に薬膳茶を取り入れる方法

日々の生活にストレスはつきものです。

しかし、ストレスがうまく発散できないと心身に不調をきたすのでご注意ください。

薬膳茶の素材には、ストレス解消効果を持つものもあります。

疲れた毎日に、薬膳茶でほっとひと息。

国際薬膳茶師 依田恭平が、ストレス解消が期待できる薬膳茶や、おいしい淹れ方について紹介するのでぜひ参考にしてください。

ストレス解消|薬膳茶の素材

ストレス解消効果のある薬膳茶は、”香り”がポイントです。

リラックス効果のある香りに包まれれば、心がほぐれていくのを感じるでしょう。

では、おすすめの素材を2つ紹介します。

生薬をブレンドした薬膳茶

香りはもちろん、ストレスによる不調に効果的な生薬も組み合わせました。

  • 有機ラベンダー
  • 有機オレンジブロッサム
  • 有機ローズ
  • 菊花
  • クコの実
  • エゾウコギ
  • なつめ
  • みかんの皮(乾燥)
  • ベースのお茶
  • 番茶

番茶をベースにしているので、冷やしてもおいしくお召し上がりいただけます。

みかんやラベンダーなど優しい風味は、疲れた心をそっと癒してくれるでしょう。

またオレンジなどすっきりした香りもブレンドして、心と体に寄り添う薬膳茶に仕上げています。

ティースプーン1杯(3g~5g)をポットに入れて、熱湯を注いだら5分以上蒸らしてください。

ふんわりと奥行きのある香りが立ちのぼってきたら飲み頃ですよ。

体の不調をサポートする薬膳茶

ストレスは心だけではなく体にも悪影響を及ぼします。

「最近寝つきが悪い」「肩こりがひどい」などストレスによる不調にお悩みなら、この組み合わせがおすすめです。

  • マリーゴールド
  • オレンジピール
  • ジャスミン
  • ラベンダー
  • ローズヒップ

香りが名高い素材の組み合わせで、心と体を優しくリラックス。

ティースプーン1杯(3g~5g)をポットに入れて、熱湯を注いだら2~3分蒸らしてください。

華やかな香りがふわっと舞い上がる、贅沢な薬膳茶の完成です。

ストレス解消に薬膳茶が効果的な理由

薬膳茶を飲むとストレス緩和効果が期待できますが、薬膳茶によるポジティブな影響は中医学にもしっかり裏付けされています。

中医学ではストレスと肝は密接な関係にあるとされていて、ストレスを抱えていると

  • イライラする
  • 鬱々とする
  • 情緒不安定になる
  • 喉がつかえている感じがする
  • 胸脇部あたりに張ったような痛みが出る

など肝の経路にかかわるあらゆる部分に不調を引き起こしてしまうのです。

「仕事でミスしてしまった」「人間関係でトラブルがあって」など、ストレスの原因はさまざまでしょう。

薬膳茶が根本的な原因を取り除くのは不可能ですが、飲むと体内の巡りが良くなるので心も体もリラックス。

ぜひ、毎日の生活に薬膳茶を摂り入れて、心の荷物をそっと置いてください。

おわりに

薬膳茶は、素材の選び方によってストレス緩和効果が期待できます。

香りや生薬など、好みでブレンドしてみてくださいね。

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瞑想と薬膳茶:心を整える時間

忙しい日々、ストレスが溜まっていませんか?

毎日を穏やかな気持ちで過ごすため、瞑想の時間を取り入れてはいかがでしょうか。

ただ瞑想するだけではなく、薬膳茶も飲むとさらにリラックス効果が期待できます

国際薬膳茶師 依田恭平が、瞑想におすすめの薬膳茶や、瞑想による心身への影響を紹介するので、ぜひ今日から試してみてください。

瞑想におすすめの薬膳茶

薬膳茶の素材はさまざまなので、素材によっては瞑想の効果を最大限に高めることもできます。

瞑想におすすめの素材は以下の通りです。

  • ジャスミン茶(小さじ1杯):やさしい香りでリラックス。また、気の巡りや消化機能も改善
  • びわの葉茶(小さじ2~3杯):肺をうるおす。乾燥による咳の緩和が期待できる
  • クコの実(小さじ1杯):肺と目をうるおす。アンチエンジングにも効果を発揮

これらの素材で、瞑想向けの薬膳茶をつくっていきましょう。

■手順

1 ティーポットに上記3つの素材を入れる

2 茶葉が開いてきたらティーカップに注ぎ、完成

出来上がった薬膳茶は、香りがよく、口に含んだ瞬間に心がほどけていくのを感じられるでしょう。

瞑想の効果

瞑想は、自分と対話する貴重な時間です。

毎日「やること」に追われる日々だと、脳が疲れてしまいます。

そこで、なにも考えない「無」の時間をあえて設けることで、脳をリセット。

薬膳茶のパワーもプラスすることで、穏やかな心でポジティブに過ごせるでしょう。

瞑想による効果は、主に以下の5つです。

ストレス緩和

私たちの生活にはストレスがつきものです。

瞑想して自分を「無」の状態にすると、抱えていた不安も少しずつ遠ざかっていくでしょう。

一日の始まりや一日の終わりに、ぜひ瞑想の時間をつくりたいですね。

以下の記事では、ストレス解消に役立つ薬膳茶も紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

免疫力アップ

「病は気から」といいますが、実際にその通りで、ストレスにより体調を崩すことは珍しくありません。

先にお話ししたように瞑想にはストレス緩和の効果があるので、それに伴って免疫力アップも期待できるでしょう。

ある研究では、瞑想により白血球の増加が確認されたそうです。白血球は病原体と戦う役割があるので、やはり瞑想は健康につながると考えて良いでしょう。

痛みの緩和

慢性的な痛みに悩まされていませんか?

痛みは脳の島皮質という部位が関係しますが、瞑想すると島皮質の働きが抑制されることが研究で証明されています。

持病がある方や手術後の方などは、瞑想前の日々との違いに驚くかもしれません。

記憶力アップ

瞑想は、脳の海馬の働きを活性化します。

海馬は記憶や学習能力をつかさどる部位なので、学業や仕事で良いパフォーマンスが発揮できるでしょう。

感情のコントロール能力アップ

瞑想を習慣にすると、感情のコントロールが上手になってきます。

ストレスを受けるような場面でも怒ったり悲観したりしにくくなるので、ストレス→心身の不調 という負のスパイラルを根源的に絶てるでしょう。

常に穏やかな心でいられると、毎日がもっと生きやすくなりそうですね。

以下の記事ではメンタルヘルスを整える薬膳茶も紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

おわりに

瞑想には良い効果がたくさんあります。

その効果を最大にするために、ぜひ薬膳茶を活用してください。

国際薬膳茶師 依田恭平は、一人ひとりに合った薬膳茶をご紹介しています。

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若々しさを保つ薬膳茶アンチエイジング

薬膳茶にはアンチエイジング効果を持つものもあります。

おいしく飲むだけで若々しさをキープできるなんて一石二鳥ですよね。

国際薬膳茶師 依田恭平が、アンチエイジングにおすすめの薬膳茶について解説します。また、おいしい淹れ方も紹介するので、ぜひ毎日の薬膳茶を習慣にしてください。

アンチエイジングにおすすめの薬膳茶

男性も女性も、年を取るのは避けられません。

しかし老化を遅らせることはできます。

薬膳茶にはアンチエイジング効果を持つ素材があるので、毎日飲んで若々しさをキープしましょう。

おすすめの素材は黒豆です。

黒豆は、主に肝臓や腎臓の働きにポジティブな効果をもたらすといわれています。

アンチエイジングはもちろん、健康促進にもぜひお役立てください。

黒豆の効果

アンチエイジングにおすすめの、黒豆を使った薬膳茶。

黒豆の効果は主に5つあるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

肝臓・腎臓の働きをサポート

黒豆は肝臓や腎臓の働きをサポートしてくれる素材です。

これらの臓器が改善すると、

  • 白髪
  • 腰痛
  • むくみ
  • 耳鳴り
  • 妊娠時の腰痛
  • 不妊症
  • 月経過少
  • 月経不調

など、年齢による不調をはじめ、女性特有の悩みも解決へ導いてくれるでしょう。

体内の水分量の調節

黒豆には体内の水分バランスを保つ働きもあります。

同時に血行も良くするので、他の食材や中薬と共に

  • 粥状動脈硬化症
  • 糖尿病
  • むくみ

の改善などに使われることもあります。

外用薬として使う

粉末状にした黒豆を香油と混ぜると、湿疹などに使える外用薬になります。

  • 豆鼓(黒豆を蒸して発酵させたもの)
  • 黒大豆葉(黒豆の葉)
  • 黒豆衣(黒豆の皮)

なども中薬として重宝されています。素材によって効能が異なるので、気になる症状があれば調べてみましょう。

産後のけいれん緩和

産後にけいれんしたり、口の筋肉がこわばって動かなくなったりする症状(牙関緊急:がかんきんきゅう)などに対しても効果が期待できます。

黒豆を1種類だけ、黒くなるまで炒めた後に服用してください。

解毒作用

黒豆には薬物や熱毒に対する解毒作用もあります。

万が一、強毒で有名なトリカブトを摂取してしまったら、黒豆を解毒薬に使ってください。

アンチエイジングに効果的な黒豆茶の淹れ方

マルチな効果のある黒豆ですが、薬膳茶として使えばアンチエイジングが期待できます。

自宅で作る場合の、おすすめの淹れ方を紹介します。

ティーカップ2杯分の分量を目安に解説しますね。

【材料】

・黒豆:ティースプーン2杯程度(大さじ一杯 ⇒ 黒豆15〜6粒程度が目安)

・熱湯:250〜300cc

【手順】

1 黒豆をフライパンに入れて、弱火で軽く炒る(香りと味が良くなり、栄養素も出てくる)

2 黒豆の皮が破れてきたら火を止める

3 炒った黒豆をティーポットに入れて、熱湯を注ぐ(紫色の薬膳茶になるが、入れた豆の量が多いと赤みが強くなる)

4 5分程度蒸らして完成

薬膳茶として使った黒豆は、そのまま捨てても構いませんが、柔らかくなっているのでお料理に使うことをおすすめします。

黒豆の持つアンチエイジングの栄養素を、余すことなく摂取してくださいね。

おわりに

薬膳茶でアンチエイジングするなら黒豆がおすすめです。

薬膳茶としてはもちろん、お料理にも使える万能な食材。

黒豆の薬膳茶で、毎日おいしくアンチエイジングしましょう。

国際薬膳茶師 依田恭平は、一人ひとりに合った薬膳茶をご紹介しています。

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薬膳茶実習を開催!パーソナル薬膳コーチ

こんにちは!

薬膳茶の専門家
国際薬膳茶師の依田恭平です。

先日私が主催しているパーソナル薬膳コーチ5期の「薬膳茶実技講座」を開催しました。

この講座では、40種類近くの茶葉を前にしてワクワクしている受講生の皆さんと一緒に、薬膳茶の奥深い世界を探求しました。

そもそも薬膳茶ってなに?

講座のスタートは、薬膳茶の基本についてお話しました。

薬膳茶は、体質や季節に応じて適切な茶葉を選び、ブレンドすることで健康をサポートするお茶です。

例えば、ストレスが多いときにはリラックス効果のある茶葉、疲れが溜まっているときには滋養強壮の茶葉を選ぶなど、目的に応じて柔軟に選択とカスタマイズすることができることが大きな魅力です。

例えば以下のように…

  • 体質
  • 症状のお悩み
  • 季節
  • 年代による不調

    などなど、あらゆる目的に合わせて薬膳茶はブレンドすることができます。

     

ブレンドの方法を学ぶ

次に茶葉の薬効や組み合わせ方を理解して、自分や身近な人の体質に合ったお茶をブレンドする方法について学んでいただきました。

薬膳茶は単体でも効果を発揮しますが、複数組み合わせことで相乗効果を生み出します。

ただ、種類を多くすると味のバランスが難しいので、この辺が経験が必要です。

個人的には最初は3種類程度に留めると、効果と味のバランスが取りやすいと思います。

皆さんに馴染みのある、紅茶や緑茶をベースにすると、美味しく仕上がりますよ。

それぞれの茶葉の効果効能を確認しながら、バランスよく組み合わせるのが大切ですね。

 

舌の画像で体質チェック

講座のハイライトとしては、実際に舌の画像をもとに体質を分析し、「梅雨」の季節をテーマにした薬膳茶のブレンドを考案しました。

体質に合わせるだけでなく梅雨の時期は、コーンや黒豆など湿気を取り除く効果のある茶葉を選ぶことも重要です。

「梅雨は湿気が多いので、体内の余分な水分を排出する効果があるハトムギや陳皮をブレンドに取り入れました。」など、受講生にはそれぞれの考案理由を発表してもらいました。

 

身近な人の体質改善ブレンド茶の考案

次に、身近な人の体質改善に効果的なブレンド茶を考案してもらいました。

家族や知人の体質を考慮し、その改善に役立つ茶葉を皆さん選んでましたね。

例えば、「母は冷え性でむくみやすいので、温め効果と利尿作用のある生姜とハトムギをブレンドしました。」といった発表がありました。

 

発表と飲み比べ


講座の最後には、それぞれの考案したブレンド茶について発表し、名前を付けて飲み比べを行いました。

受講生のお一人は、自分の制作したブレンド茶に「梅雨の味方ブレンド、身体スッキリ薬膳茶」とバッチリなネーミングを名付けました。

当協会ではメディア監修の仕事依頼も多いのですが、卒業生に依頼することも多いのです。

その際にネーミングの付け方も大切なので、その辺もお話しさせていただきました。

他には、「父のためにブレンドしたお茶は『元気回復ティー』です。滋養強壮の効果があるクコの実と、消化を助ける陳皮を使っています。」と発表し、全員が自分のオリジナルブレンドを紹介してくれました。

考案してもらったレシピはそのまま雑誌に掲載してもらっても良い位の素晴らしい出来栄えで、受講生の皆さんのレベルの高さに感心しました。

 

楽しく学びの多い時間


今回の講座は、楽しさと学びが詰まった時間でした。

受講生の皆さんからは、「薬膳の知識は知れば知るほど奥深くて興味深い」「自分もオリジナルの薬膳茶を作りたい」などの感想が多く寄せられました。

私も、皆さんと一緒に薬膳茶の世界を探求できたことを嬉しく思っています。

薬膳茶は、ただの飲み物ではなく、健康をサポートする素晴らしいツールです。これからも、薬膳茶の魅力を広めていくために、様々な講座やイベントを開催していきたいと思います。

薬膳茶のブレンドは無限の可能性を秘めています。受講生の皆さんが自分や家族のためにブレンドした薬膳茶を楽しんでいる姿を見ると、その魅力を改めて実感します。

次回の講座でも、新しい発見や驚きがたくさん待っていることでしょう。

お読みいただきまして、ありがとうございます。

国際薬膳茶師 依田恭平

PS:パーソナル薬膳コーチ6期は20247月頃に募集を開始予定です。

免疫力を高めるハーブティーの選び方

あらゆる感染症が流行している昨今、一人ひとりの免疫力向上が喫緊の課題です。

ハーブティーも薬膳茶の一種なので、素材によっては免疫力向上が期待できるでしょう。

では、免疫力を高めるハーブティーはどのように選べば良いのでしょうか?

素材ごとの効果や、体質によって避けたほうが良いハーブなどを、国際薬膳茶師 依田恭平が詳しく解説します。

ハーブティーとは

ハーブティーは、ペットボトルなどであまり市販されていません。

そのためハーブティーに馴染みのない方も少なくないでしょう。

ハーブティーに使われるのは、その名の通り「ハーブ」です。

しかし「ハーブ」という名前の植物があるわけではなく、「香りがあり食などに役立つ植物」の総称とされています。

たとえば日本では、ミツバ、ヨモギ、シソ、サンショウなど。

一方ヨーロッパでは、バジル、タイム、ローズマリー、セージ、ローレルなどが代表的です。

どれも独特な風味があるのが特徴ですね。

これらは薬膳茶として飲むのはもちろん、葉を食用にしたり、腐敗防止の保存料として使われたりしています。

薬膳茶(ハーブティー)にする場合、溶け出した有効成分はもちろん、香りでもほっとリラックス。

体質やお悩みに合わせたハーブティーで、心身の健康をキープしましょう。

ハーブティーの効果

ハーブティーには自然本来の薬理作用があります。

心と体をやさしく癒すので、毎日の生活にぜひ摂り入れてみてください。

免疫力向上

ハーブティーには免疫力向上の効果があります。

特におすすめの素材は、エキナセア、エルダーフラワーなど。

これらのハーブには、体が本来持つ自然治癒力を高め、感染症にかかりにくくしたり、万が一感染しても治りを早めたりする効果が期待されています。

リラックス効果

ハーブの持つリラックス効果は広く知られています。

アロマオイルにもハーブが使われているものが多く、「寝る前に嗅いだら心が穏やかになった」などポジティブな体験をした方も珍しくないでしょう。

香りでリラックスして、飲むことでさらにリラックス。

自然の優しさを存分にご体感ください。

血行促進

イチョウやローズマリーなどのハーブには血行促進効果があります。

リンパや血の流れを改善して、全身のめぐりをアップ。

血流が良くなると、内臓の機能も向上します。

  • 疲労改善
  • 肩こり改善
  • 腰痛改善
  • 頭痛改善
  • むくみ改善
  • 冷え改善

など、体にさまざまな良い影響が出てくるでしょう。

ホルモンバランスの調整

ハーブティーの中には、ホルモンバランスを整える効果を持つものもあります。

たとえばチェストベリーやレッドクローバーなどは、女性ホルモンに似た働きをするハーブです。

  • 生理不順の改善
  • PMS(生理前のイライラなど)の改善
  • 月経過多の改善
  • 生理痛改善
  • 更年期の症状を改善

など、女性特有のお悩みにアプローチしてくれるでしょう。

免疫力向上するハーブティーの素材

ハーブティーに使う素材によっては、免疫力向上が期待できます。

一例ですが、免疫力向上するハーブを紹介するのでぜひ参考にしてください。

レッドクローバー

ほのかな甘みと、青草のような深い香りが特徴です。

アントシアニン、イソフラボン、クマリンなどの成分によって、

  • 喉の不調改善
  • 美肌効果
  • ホルモンバランスの改善

などの効果が期待できます。

ローズヒップ

まろやかな酸味が特徴のハーブです。

リコピン、フラノボイド配糖体、ビタミンCなどの成分によって、

  • 疲労回復
  • 美肌効果
  • デトックス

などの効果が期待できます。

フィーバーフュー

苦味が強いのが特徴です。初めての方は、少し薄めに調節することをおすすめします。

マグネシウム、鉄、カリウム、ビタミンA・C・B複合体などの成分によって、

  • 頭痛を緩和したい
  • アレルギーを緩和したい
  • 痛みを緩和したい

などの効果が期待できます。

複数のブレンド

ハーブティーに使う素材は1つだけでなくて構いません。

たとえば免疫力を上げる組み合わせだと、

  • マリーゴールド
  • レモングラス
  • オレンジピール
  • エキナセア
  • ペパーミント
  • ダンディライオン
  • エルダーフラワー
  • ネトル
  • ローズヒップ

などをブレンドしたものはいかがでしょうか。

この組み合わせは、風邪を引きやすい方や寒さが苦手な方などに特に効果が期待できます。

人によって「避けた方が良いハーブ」がある

ハーブティーの原料は100%植物です。

そのため安全性は高いですが、人によっては避けた方が良いハーブもあるのでご注意ください。

アレルギーのある方は避けたほうが良いハーブ

アレルギーのある方は、

  • ローズ
  • カレンデュラ
  • ヤロウ
  • フィーバーフュー
  • ローズヒップ
  • ダンディライオン
  • カモミール
  • アーティチョーク

などは避けたほうが良いでしょう。

たとえばローズは「バラ科アレルギー」の危険性をはらんでいます。アーモンド、もも、りんごなどもバラ科なので、これらの食物にアレルギーのある方はご注意ください。

持病によって避けたほうが良いハーブ

持病や、今抱えている病気によっては、

  • ジンジャー
  • ユーカリ
  • セントジョンズワート
  • ブラックコホシュ
  • ダンディライオン
  • ジュニパー
  • イチョウ
  • チェストベリー

などは避けたほうが良いでしょう。

たとえばジンジャーは刺激の強い素材です。消化性潰瘍や胃炎など、胃腸に症状のある方は特にご注意ください。

長期間飲むのは避けたほうが良いハーブ

多量に長期間飲むと副作用が起こるとされているハーブもあります。

  • ユーカリ
  • セージ
  • ブラックコホシュ
  • ジュニパー

などは、いくら好きでもあまり飲み続けてはいけません。

たとえばユーカリの場合、ドイツでは医師の監督がない限り「5~15gの摂取を4~6週間以内」と規定されています。

免疫力向上のために摂取したものが体に悪い影響を及ぼさないよう、十分に注意しましょう。

ハーブティーの淹れ方

ハーブティーは、素材によって免疫力向上や美肌などさまざまな効果が期待できます。

香りはもちろん、その効果も最大に引き出すために、ハーブティーの淹れ方について「リーフ」「ティーパック」の2通りを紹介します。

リーフで淹れる

リーフで淹れる場合、手順は以下の通りです。

1 ポットをお湯であたためる(お湯をポットに注いでしばらく放置。常温程度に冷めたらお湯を捨てる)

2 ドライハーブを入れる(ティーカップ1杯あたりティースプーン1杯~1.5杯が目安。また、マグカップなら山盛り2杯程度が目安)

3 お湯を注ぐ(お湯は95℃程度が理想。香りが逃げるので煮立たせてはいけない)

4 蓋をして蒸らす(3~4分程度が目安。堅いハーブなら5分程度でも構わないが、10分以上蒸らすと苦味が出るので注意)

5 茶こしを使って、ティーポットを軽く揺らしながら注ぐ

ティーパックで淹れる

ティーカップで淹れる場合、手順は以下の通りです。

1 ポットをお湯であたためる(お湯をポットに注いでしばらく放置。常温程度に冷めたらお湯を捨てる)

2 お湯を注ぐ(ティーパックを入れて、お湯150ccを注ぐ)

3 蓋をして蒸らす(3~4分程度が目安)

4 ティーパックを取り除く(入れ続けると苦味が出るので注意)

おわりに

ハーブティーのリラックス効果は広く知られていますが、素材によっては免疫力向上も期待できます。

体の内側から健康になって、毎日元気に過ごしたいですね。

国際薬膳茶師 依田恭平は、あなたにぴったりのハーブティーをご提供します。

免疫力向上はもちろん、睡眠改善、美肌など、「なりたい自分」について何でもお話しください。

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薬膳茶の科学的根拠:効果は本当?

薬膳茶を健康のために飲む方は数多くいます。

しかし薬膳茶が初めての方だと「健康に良いっていう科学的根拠はあるの?」など疑問に感じることもあるでしょう。


薬膳茶のルーツは、古代中国。

歴史が裏付ける科学的根拠や、効果的な淹れ方について、国際薬膳茶師 依田恭平が詳しく解説します。

薬膳茶の科学的根拠

薬膳茶の科学的根拠は、長い歴史によっても証明されています。

薬膳とは、もともと中医学(中国の伝統医学)をベースに、生薬や食材などを一人ひとりの体質に合わせて調理された”料理”でした。

この薬膳を応用してつくられたのが、薬膳茶です。

薬膳が体質に合わせた”料理”であるのと同じように、薬膳茶も一人ひとりの体調や旬の素材などを考慮した”お茶”として提供されていたのです。


中医学は、体に巡るものを

  • 気:生命エネルギー
  • 血:体に栄養を与えるもの
  • 水:水分

の3種類に分けました。

そして、この3種類のうち一つでも欠けると体に不調が現れると考えられていました。

そこで重宝されたのが薬膳。

薬膳は「気」「血」「水」すべての巡りを良くして、健康のサポートをしてきました。

薬膳茶にもこの考え方が受け継がれていて、健康に良い成分をお茶として提供するようになったのです。

健康に良い成分を含む素材は、草、豆、花、果実などさまざまです。

一種類だけで煮出すこともあれば、いくつもブレンドしてつくることもあります。

医学がルーツの薬膳は厳しくルールが設けられていたものの、薬膳茶は比較的自由。

どの素材を選ぶかによって、

  • 免疫力アップ
  • 血行促進
  • リフレッシュ
  • 体質改善
  • 風邪予防
  • ダイエット
  • 美容

など期待できる効果も変わってきます。

素材の持つ効果、味、用途などを理解しながら、あなただけの好みの薬膳茶を見つけてください。

薬膳茶の歴史【中国】

薬膳茶の科学的根拠は歴史に裏付けされています。

もっとも古い歴史は、中国の南北朝時代。

薬膳がメインだった時代から、薬膳茶として広く親しまれるまで、長い歴史を振り返ってみましょう。

南北朝時代(420~589年)

薬膳について記載されているもっとも古い書物は「本草経集注」。

これは陶弘景が記録したもので、730種類の薬物を食事療法として使った事実が記されています。

たとえば、大豆、海藻、生姜など。今の時代にも通じる食材たちですね。

唐の時代(618~907年)

次に古い書物は「備急千金要方」です。

孫思邈によって書かれ、今でいう”内科”の治療法として動物の臓器が使われていたことを示しています。(人間の目の病気を動物のレバーで治療するなど)

この治療法をベースにして、弟子の孟詵が138種類の薬膳の調理法を「食療本草」にまとめました。

その後、「食性本草」(陳士良)、「茶経」(陸羽)、「煎茶水記」(張又新)など、食事療法に関する本が続々と世に出ました。

宋の時代(960~1276年)

宋の時代には、国家による専門書「太平恵民和剤局方」が出されました。国家が薬膳の科学的根拠や健康への効果を認めたということです。

この本の中には、不調が続くときの「羊肉の団子」、むくみに悩むときの「黒豆粥」、母乳の出が悪いときの「豚足と通草のスープ」など、薬膳の処方についても詳しく記載されています。

金元の時代(1115~1368年)

金元の時代には、薬膳の科学的根拠が広く知られることになります。


陳直が手掛けた「寿親養老書」には、“医者が出す薬よりも、食事による治療のほうが効果が高い”という旨が書かれているほど。


忽思慧の本「飲膳正要」には、食薬230種、図168枚、献立238方という膨大な量のレシピが記されています。

その中で”五味は五臓を調和する、五臓のバランスが良ければ健康な体になる”と、食事と体は密接な関係があることを示しました。

忽思慧は宮廷の太医だったことから、この本をきっかけに営養保健が注目されるようになります。
その後、「営養によって疾病が予防できる」と営養学の専門書として重宝されました。

明の時代(1368~1644年)

明の時代になると、さらに薬膳への理解がすすみます。
李時珍が手掛けた「本草綱目」には、食薬1892種、方剤11000余りが記載されました。この情報は後世にわたり重宝されることになります。


また、姚可成の「食物本草」により、粗食思想が発展することになります。この本には野菜のレシピなどが記載されています。

清の時代(1644~1911年)

清の時代になると、食事療法の本がさらにブームになります。

  • 「本草綱目拾遺」:食事療法の大切さに言及
  • 「老老恒言」:高齢者のための100種の薬粥などを記載
  • 「寿世青編」:食材が体に与える影響などを記載
  • 「随園食単」:栄養にも言及しながら数多くのメニューを紹介

このように、薬膳を栄養素の観点から解説する本が普及し、科学的根拠に基づいたレシピも数多く考案されました。

近時代(1911年~)

一般家庭にも広く知れ渡った薬膳の科学的根拠。

1977年、中医薬教育のため、中医薬大学に「中医養生康復専門機関」を設置することが国家によって許可されました。

2003年には、中国の中医薬大学12校の専門家により「中医薬膳学」の教科書を編集。大学の選択科目として学びを深められるようになりました。

現在でも、薬膳の研究は衰えることを知りません。

日本でも薬膳や薬膳茶などで健康維持する方は数知れないでしょう。

薬膳茶の歴史【日本】

古代中国より長い歴史を持つ薬膳ですが、日本に普及したのは仏教伝来の頃といわれています。

今から1500年ほど前ですね。

それまで病気の予防は”神への祈り”がメインでしたが、大陸との交流が盛んにになることで”薬”の大切さが知られるようになりました。

当時の薬は、木の皮や草の根など。これが日本における薬膳・薬膳茶のルーツですね。

飛鳥時代になると、朝廷は薬草の採集や栽培を始めました。

寺院では薬がつくられるようになりましたが、高価すぎて一般の方には手が出なかったそうです。

そこで使われるようになったのが「薬膳」。

料理としてはもちろん、お茶(薬膳茶)として、あるいは薬酒や薬湯として、身近な薬草が人々の暮らしに馴染んでいきました

中でも薬膳茶は手軽に飲めるため、当時の人々はもちろん、令和の現在も広く親しまれています。

薬膳茶の効果を引き出す淹れ方

薬膳茶を飲むなら、できるだけ効果を高めたいですよね。

薬膳茶の成分を十分に抽出するため、「アイス」「ホット」の2パターンに分けて、おすすめの淹れ方を紹介します。

アイスで淹れる場合

冷たい薬膳茶で飲む場合、このような淹れ方がおすすめです。

1 ティーパック1袋を、大きめの容器に入れる(クールポットなど)

2 その中に熱湯300mlを注ぐ

3 そのまま10分間蒸らす

4 氷や水を700ml程度注ぐ

上記の手順で、冷たい薬膳茶の完成です。

ホットで淹れる場合

温かい薬膳茶をつくる場合、このような淹れ方がおすすめです。

1 お湯を沸かす

2 沸騰したら火を止めて、その中にティーパックを1袋入れる

3 そのまま5~10分間蒸らす

上記の手順で、温かい薬膳茶の完成です。

濃い目が好きな方は、ティーパックを入れたまま軽く煮出してください。

ただ、薬膳茶の種類によっては煮出すと渋くなる場合があるので、時々味をみながら調節しましょう。

おわりに

薬膳茶のルーツは、古代中国の薬膳です。

医学で使われていたので科学的根拠は十分ですが、素材によって効果が異なるので、体質に合った薬膳茶を選ぶことが大切です。

国際薬膳茶師 依田恭平は、一人ひとりに合った薬膳茶を提供するため、無料体質診断をおこなっています。

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美容を支える美容茶の効果とは?

国際薬膳茶師の依田恭平です。

「毎日念入りにスキンケアしているのに効果がよくわからない」「肌荒れが治らず困っている」など、美容に関するお悩みはありませんか?

いくら高価なクリームでケアしても、肌の”土台”が整っていないと肌の調子はいつまでも平行線かも。


薬膳茶には美容効果の期待できる種類もあるので、国際薬膳茶師 依田恭平が詳しく解説します。

毎日飲めば、体の内側から美肌にアプローチできるでしょう。

人気の美容茶13種類

「美容に良い」といわれている美容茶は、主に13種類あります。

種類ごとに期待できる美容効果を紹介するので、お悩みによって使い分けてみてください。

抹茶

抹茶の原料の葉には、ビタミンが豊富に含まれています。

抹茶はお茶の葉を細かく砕いてつくられるため、美容に欠かせないビタミンを効率的に摂取できるでしょう。


また、抹茶に含まれるカリウムにはむくみ防止便秘改善などの効果もあります。

デトックスしてすっきりスリムな体を目指しましょう。


ただ、抹茶にはカフェインが豊富に含まれているので、就寝前にはあまり飲まないほうが良いかもしれません。

どくだみ茶

ニキビができて悩んでいる」という方には、どくだみ茶がおすすめです。

飲むと血行が良くなるので、冷え性の改善デトックス効果が期待できます。


ただ、「味にクセがあるので飲みにくい」という方が少なくありません。

苦手な方は、他のお茶と混ぜて飲んでみてください。

白茶

白茶も、独特な風味がある美容茶のひとつ。

ビタミンCが豊富に含まれているので、肌のハリ・ツヤ・うるおいなど美肌力をトータルにアップさせてくれるでしょう。


中国では「若返りのお茶」と呼ばれるほど、効果効能が広く親しまれています。

マテ茶

マテ茶の異名は「飲むサラダ」。

ビタミン、カルシウム、亜鉛、鉄分など健康をサポートする成分を豊富に含んでいるので、美容茶としてだけではなく健康茶としても注目されています。


シミシワが気になる方は、エイジング対策としてぜひ。

ルイボスティー

ルイボスティーは「不老長寿のお茶」として親しまれています。

ルイボスティーに含まれるSODという成分には、糖化と酸化を防ぐ効果があります。

年齢が気になる方は、エイジングケアの美容茶としてご愛飲ください。

カモミールティー

カモミールティーに含まれるカマメロサイドという成分にも、糖化と酸化を防ぐ効果があるとされています。

さらにリラックス効果も期待できるので、一日の終わりに飲むとホッとひと息できそう。

ノンカフェインなので、飲むタイミングを選ばないのもうれしいですね。

柿の葉茶

柿の葉茶に含まれるビタミンCの量は、なんとレモンの10倍、緑茶と比較すると20倍!

フラボノイド、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富なので、美肌力をアップさせる美容茶として広く親しまれています。


味にクセがなく、冷やすとさらにおいしい。

美容茶としてはもちろんですが、暑い季節のクールダウン用飲料としてもぜひご利用ください。

タンポポ茶

春に咲き誇り、踏まれても丈夫なタンポポ。

そんなタンポポの根からつくられるのが、タンポポ茶です。

タンポポ茶にはミネラルやビタミンが豊富に含まれているため、代謝の向上が期待できます。

代謝が良くなると良いことがたくさん。

冷え性むくみの改善や、デトックス効果など、美容と健康にマルチにアプローチします。

黒豆茶

「肌荒れが治らない」「化粧ノリが良くない」など肌の調子が気になる方には、黒豆茶がおすすめです。

黒豆茶には、アントシアニン(抗酸化作用)・ビタミンE(老化予防)・サポニン(めぐりを良くする)・イソフラボン(女性ホルモンのバランスを整える)など、美容に良い成分がたっぷり。

黒豆を煮るだけでつくれるのもメリットです。煮汁は美容茶として、黒豆は味付けして夕食に出すなど、無駄なく使えそうです。

甜茶

甜茶は、ほのかに甘みのある美容茶です。

味や風味が紅茶に似ているので、「初めて飲んだ美容茶は甜茶」という方も多くいます。


酸化や糖化を抑える働きがあり、美肌効果が期待できるでしょう。

紅茶

紅茶も美容茶の一種です。

紅茶にはビタミンB群やフラボノイドが含まれているため、肌をすこやかに保ってくれます。


また紅茶に含まれるテアニンにはリラックス効果もあるので、ストレスが原因の肌荒れも改善してくれるでしょう。


アイスやホット、レモンを入れたりミルクを入れたりなど、バリエーション豊かに楽しめるのもうれしいですね。

緑茶

緑茶に豊富に含まれるカテキンには、肌の酸化を防ぐ効果があります。

またビタミンCの働きにより、エイジングサイン(たるみやシワなど)を予防し、ハリのある肌を保ちます。

ハーブティー

ハーブティーには、カモミールやローズヒップなどさまざまな種類があります。

ストレス性の肌荒れに悩んでいる方は、ハーブの香りによるリラックス効果で改善が期待できるでしょう。


また抗酸化作用も強いので、美肌キープにも役立ちます。

朝・昼・夜におすすめの美容茶

美容茶は、用法用量が決められてる薬とは異なります。

そのため、1日に何回飲んでも大丈夫。(※カフェインの過剰摂取にはご注意ください)

美容茶を習慣化して、エステ級の美肌を維持しましょう。

朝におすすめの美容茶

朝起きたら、朝食前に一杯の緑茶を飲みましょう。

脂肪燃焼効果や、代謝促進効果が期待できます。


またビタミンCも豊富なので、肌がキュッと引き締まり気持ちよく外出できそうです。

昼におすすめの美容茶

昼食後にはハーブティーがおすすめ。

午後の仕事に向けて、ハーブティーでリラックスしてください。

ストレスは肌荒れにつながるので、リラックスすればそれだけ肌の調子が整うでしょう。


食後の消化もサポートするので、午後もハツラツと過ごせそうですね。

夜におすすめの美容茶

夜は、カフェインの入っていない美容茶がおすすめです。

カモミールティーはノンカフェインの美容茶です。

抗酸化・抗糖化作用により就寝中も美肌にアプローチ。

リラックス効果もあるので、ゆったりした気持ちで上質な睡眠を取れるでしょう。

美容茶の効果を高める飲み方

美容茶は薬ではないので、1~2日で劇的に肌がきれいになるわけではありません。

大切なのは継続すること。

たとえば、1日1度だけ大量に飲むよりも、朝・昼・晩とコツコツ飲み続けるほうが美肌にアプローチできます。

1杯ずつで良いので、美容茶を習慣化しましょう。

毎日の生活の中で上手に摂り入れれば、高級エステや高級サプリと同じくらいの効果が期待できるでしょう。


ただ、

  • 寝る前に飲まないほうが良いもの
  • 妊娠中に飲まないほうが良いもの
  • 食後に飲んだほうが良いもの
  • 朝一番に飲んだほうが良いもの
  • 量や頻度を調節したほうが良いもの

など、茶葉の種類によって注意点があります。

購入するときは、茶葉の効能をしっかり調べて、ベストなタイミング・量でお飲みください。

また、こちらの記事でアンチエイジングと薬膳茶についても書いているので、参考にされてください。

おわりに

人気の高い美容茶は、主に13種類あります。

それぞれ期待できる効果が異なるので、お悩みに合った茶葉をお選びください。


美容茶を毎日飲み続ければ、体の内側から美肌を目指せるでしょう。

体に良い成分もたくさん含まれているので、美容と健康を両立させて、ハツラツとした毎日をお過ごしください。


「美容茶選びに悩む」という方は、国際薬膳茶師 依田恭平が、あなたの体質に合う美容茶をご提案いたします。

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薬膳茶の選び方:あなたに最適な一杯は?

国際薬膳茶師 依田恭平です。

薬膳茶は、種類によってさまざまな効能があります。

薬膳茶を上手に摂り入れれば、美容から健康まで人生をトータルにサポートできるでしょう。

そのためには、薬膳茶を正しく選ぶことが大切。

目的別に薬膳茶の選び方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【目的別】薬膳茶の選び方

今、悩んでいることはありますか?

「寝つきが悪い」「肌の調子が悪い」などは薬膳茶で改善できるかもしれません。

ぐっすり眠りたい方

「毎日寝つきが悪い」「夜に何度も目覚めてしまう」という方は、ノンカフェインの薬膳茶がおすすめです。

就寝前にあたたかい飲みものを飲むとリラックスしますよね。

その飲みものにカフェインは入っていませんか?

コーヒーや紅茶などカフェインが入った飲みものには、眠気を覚ます作用があります。利尿効果もあるので、夜中頻繁にトイレに起きる方も多いでしょう。

翌日すっきり目覚めるためには、質の良い睡眠が欠かせません。

花緑博士茶 (カロクルイボスチャ)などノンカフェインの薬膳茶なら、朝までぐっすり眠れるでしょう。

美肌になりたい方

薬膳茶は、選び方によって美容のサポートも可能です。

「ハトムギ茶を飲むと肌が白くなる!」なんて聞いたことはありませんか?

ハトムギは、新しい細胞をつくるために必要な栄養素をすべて持つ植物です。薬膳茶として毎日飲めば、色白ですべすべの美肌を目指せるでしょう。

またデトックス効果もあるので、知らず知らずダイエットに成功しているかも?

血圧の高い方

血圧やコレステロール値が高い方には、杜仲茶(トチュウ)がおすすめ。

杜仲茶の原産は、中国の四川省。昔から高貴な薬として重宝されており、現在は薬膳茶として日本でも親しまれています。

杜仲茶にはゲニポシド酸という成分が含まれていて、これが血圧を改善させるといわれています。 脂っこい食事が続く方は、ぜひ杜仲茶を毎日のお供にしてください。

糖分が気になる方

甘いものが好きだと、「糖分摂りすぎかも?」と気になることもありますよね。

その場合の薬膳茶の選び方は“糖の吸収を抑える成分が入っているか”がポイント。

桑の葉にはイミノシュガーが含まれています。これは糖の吸収を抑える成分で、食後血糖値の急激な上昇を抑えるといわれています。

毎日の食事のサポートはもちろん、糖尿病の予防など将来的な効果も期待できるでしょう。

冷え性に悩んでいる方

冷え性にはジンジャードリンクがおすすめです。

体をあたためる食材として有名な生姜ですが、「料理にしか使ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。

ジンジャードリンクは自宅でも手軽につくれるので、ぜひ作り置きしてみてください。

作り方は簡単。生姜の汁を砂糖と煮詰めれば完成です。

お湯割り、ソーダ割り、紅茶を入れたジンジャーティーなど、バリエーション豊かにおいしく飲めるでしょう。


また、梅醤番茶(ウメショウバンチャ)黒豆茶なども効果的です。

 

リラックスしたい方

忙しい毎日、ちょっとひと息つきたくなる時ってありますよね。

リラックスタイムにも薬膳茶が活躍します。

ジャスミン茶なら、花の香ばしい香りを楽しめます。ふんわりしたフレーバーに、心が休まるのを感じるでしょう。

寝る前のアロマタイムのように、薬膳茶も選び方ひとつでリラックスタイムをつくり出せるのです。

また、ビタミンやミネラルが豊富なので、美容効果も期待できそう。


なお、花茶やクコの実、ナツメなどを混ぜると体のめぐりもアップします。気分やお悩みに合わせた選び方で、薬膳茶ライフを存分にお楽しみください。

健康を意識したい方

ペットボトル飲料でよく見かけるルイボスティーも薬膳茶のひとつ。

南アフリカ産の植物であるルイボスの葉を乾燥させてつくられます。

ルイボスに含まれるミネラルは、なんと10種類以上。「日ごろ不足しがちな成分を補える」「健康になる」など注目されている薬膳茶です。


ただ、味に少しクセがあります。苦手な方は、砂糖に浸けたドライフルーツを入れてフレーバーティーとして楽しむのが良いでしょう。

デトックス効果が欲しい方

体の健康を保つためには、適切な排出が不可欠です。

プーアル茶にはデトックス作用があるとされ、その効果から「減肥茶」の異名を獲得するほど。

摂取すると脂肪やコレステロールを分解したり、過剰な水分を排出してくれたりします。

美容やダイエットを意識する方はもちろん、脂っこい食事のときも心強い味方になってくれるでしょう。

冷えるとむくみやすくなる方

冷えから来るむくみ、ありませんか?

冷えるとむくみやすくなる方には、

  • 緑茶
  • トウモロコシのひげ茶
  • プーアル茶

などがおすすめです。

どれも利尿作用があるので、体に溜まった水分をすっきり排出してくれるでしょう。

ストレスを緩和したい方

仕事、家庭、友人関係など、私たちの生活にストレスはつきものです。

適度なストレスは刺激になりますが、ストレスが溜まりすぎると心身の不調を引き起こすのでご注意ください。


ストレスが気になる方には、マイカイ黒豆茶がおすすめです。

マイカイ黒豆茶は、マイカイカ(花々のつぼみを乾燥させたもの)に黒豆を合わせてつくられたもの。

マイカイカにはストレス緩和の効果があるとされているので、飲むとほっと一息つけるでしょう。


味も香ばしくまろやかなので、薬膳茶の選び方に悩んでいる初心者さんにもおすすめです。

体調不良の方

「なんだか最近ずっと具合が悪い」「気分がすぐれない」という時、ありませんか?

そんな時はナツメ生姜茶を飲んでみてください。

ナツメも薬膳で人気の食材ですが、生姜と合わせるとさらに健康効果がアップします。

  • 体をあたためる
  • 消化機能を促進する
  • 精神を安定させる

などさまざまな効果が期待できるので、心身の不調を助ける薬膳茶としてぜひご活用ください。

【性質別】薬膳茶の選び方

薬膳茶の食材は、種類によってさまざまな性質があります。

選び方にコレという決まりはないので、その日の気分や体調などで使い分けましょう。

味や効能で選ぶ

 

薬膳茶の食材によって、甘みや苦みなどさまざまな味をつくれます。

期待できる効能とともに紹介しますね。

  • 甘味:鮭、トウモロコシなど/緊張緩和、滋養強壮など
  • 苦味:オクラ、ゴーヤなど/デトックス、体の過剰な熱を除去など
  • 辛味:ニラ、ショウガなど/発汗、血行促進など
  • 酸味:梅、トマトなど/汗腺の引き締めなど
  • 鹹味:ワカメ、アサリなど/便をやわらかくするなど

体をあたためる・冷やすで選ぶ

薬膳茶の選び方によっては、体をあたためたり冷やしたりできます。

  • 体をあたためる食材:とうがらし、ニンニク、ねぎ、ニラ、生姜など
  • 体を冷やす食材:ゴーヤ、きゅうり、なす、大根など
  • どちらでもない食材:じゃがいも、キャベツなど

薬膳茶を上手に摂り入れれば、体調に影響が出やすい季節もスムーズに乗り切れそうです。

 

おわりに

薬膳茶は、選び方によってさまざまな効能があります。

今回ご紹介したのは一般的な選び方ですが、より効果を得るなら、一人ひとりの体質に合った”オーダーメイド”の薬膳茶が一番です。

国際薬膳茶師 依田恭平は、体質に合った「パーソナル薬膳 ダイエットサポート茶」をご案内しています。

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春の薬膳クッキングを開催!パーソナル薬膳コーチ

こんにちは!

薬膳茶の専門家
国際薬膳茶師の依田恭平です。

先日は私が主催しているパーソナル薬膳コーチ5期のクッキング講座を開催しました。

講義を担当してくれたのは時短料理研究系家で、パーソナル薬膳コーチの卒業生でもある佐藤庸子先生です。

テーマは【春の薬膳】

メニューはこんな感じです。

・あなごのちらし寿司
・豆苗と豚肉しめじの煮物
・ピーマンと木耳のきんぴら
・白木耳のマチュドニア

春は肝が疲れやすい時期です。理由としては、気候が暖かくなったり、新年度で仕事や生活環境が変わる時期なので何かとストレスがかかりやすいからです。

また、肝は冬の時期に溜まった毒素をデトックスする役目もあるので、とにかく春先は大忙しなのです。

そこで、ポイントになるのが平肝という薬効を使用することです。

平肝は働きすぎの肝をなだめてくれて、イライラや自律神経を整える作用があります。今回のレシピで言うと、あなごや豆苗、ピーマンがそれにあたります。

実際のクッキングでは、食材の効果効能の解説から、実際の作り方をレクチャーしました。

私も横から解説したり小話をしたり、盛り上げましたよ。笑

途中添加物の裏側の話なども飛び出して、みなさん興味津々でした…!

私も初めて知る内容でかなりびっくり…

食の安全生が求められる時代なので、薬膳的な薬効を考えながらもしっかり食材は選ぶ時代ですね。

今回はスーパーにある食材で誰でも簡単にできるもの内容のレシピなので、想定よりかなり早く料理が完成しました。

おかげで受講生の皆さんと楽しくゆっくり食事ができました。さすが時短料理研究家の佐藤先生です。

中医学・薬膳は「感覚の医学」「経験の医学」と呼ばれる学問なので確かに理論も大事なのですが、やはり実際に食べて身体の変化を感じることが重要ですね。

私もzoomの講義と違ってとても楽しく講義ができました。

パーソナル薬膳コーチ6期は20247月頃に募集を開始予定です。