Tag Archives: 睡眠

茶瞑想で安眠する方法|寝る前のお茶が睡眠の質を高める理由

茶瞑想で安眠する方法|寝る前のお茶が睡眠の質を高める理由

茶瞑想研究家・国際薬膳茶師の依田恭平です。

「茶瞑想で安眠したい」「寝つきが悪い」「眠りが浅い」「朝起きても疲れが残る」

あなたもこんな悩みを抱えていませんか?

睡眠の質を高めるためるために

  • 寝具を変える
  • サプリメントを飲む
  • ストレッチをする
  • 睡眠アプリを使う

などなど、様々な方法を試している方も多いでしょう。

もちろん、こうした方法も睡眠改善には役立ちます。

しかし、意外と見落とされているのが「眠る前の脳の状態」です。

どれだけ身体が疲れていても、脳が興奮したままでは、質の良い睡眠を得ることは難しくなります。

だからこそ大切なのは、脳が自然と眠れる状態をつくることなのです。

そこで私がおすすめが、お茶を飲みながら五感を整える茶瞑想(ティーメディテーション)です。

結論からお伝えすると、茶瞑想が安眠につながる理由は、「五感を使って脳を安心させ、眠る前の興奮状態を落ち着かせやすくするため」です。

この記事では、茶瞑想が安眠につながる理由を脳科学の視点も交えながら解説します。

なぜ寝る前の茶瞑想で安眠できるのか

茶瞑想研究家の依田恭平が体系化した茶瞑想(ティーメディテーション/Tea Meditation)は、茶を淹れ、味わう一連の所作を通じて五感を使い、思考を鎮めながら心と身体を整える瞑想法です。

この瞑想法を私が推奨する理由は、睡眠は「眠ろう」と意識するほど、脳が活性化して逆に眠れなくなることがあるからです。

例えば、私自身の経験としてあるのですが、眠れない時ほど人は、頭の中でぐるぐると先のことを考えてしまうものです。

「あと6時間しか寝られない」
「早く寝なきゃ」
「また眠れなかったらどうしよう」

こうした考えが浮かぶと、脳は眠るどころか、ますます働き始めます。

これは以前の記事でもお伝えしたように、脳の危険探知機である扁桃体が刺激され、交感神経が優位になってしまうためです。

脳が安心を感じる条件については、「脳が安心安心を感じるために必要な3つの条件とは?」の記事で詳しく解説しています。

つまり、不眠を改善するために本当に必要なのは、脳を安心させることです。

茶瞑想は、毎日の安眠習慣として取り入れやすい瞑想法なのです。

茶瞑想で安眠できる3つの理由

五感を使うことで思考が静まる

現代人は、一日のほとんどを思考優位で生きています。

仕事のこと、人間関係、SNS、将来への不安など、常に思考は未来や過去の後悔を行ったり来たりしているのです。

このように常に思考を巡らせているため、夜になっても脳は休むことができません。

一方、茶瞑想は…

  • 茶葉を見る
  • お湯の音を聴く
  • 香りを感じる
  • 湯気を眺める
  • お茶の温度を味わう

といったように、自然と五感を使う設計になっているので、意識を思考から感覚へ移しやすく、未来の心配や過去の反芻から少しずつ離れることができるようになります。

脳は目の前の感覚情報へ注意を向けている間は、未来への不安や過去の反芻から離れやすくなります。その結果、脳の興奮も少しずつ落ち着きやすくなると考えられています。

これはマインドフルネスでも大切にされている「今ここ」に意識を向ける状態とも言えるでしょう。

呼吸が自然と落ち着いていく

茶瞑想は、お茶を丁寧に淹れ、動作を一つひとつ丁寧に行うことを大切にしています。

私も日々、茶瞑想を行なっていますが、不思議なことに呼吸までゆっくりになっていく実感があります。

近年の研究では、長期間瞑想を実践している人は一般の人と比べて安静時の呼吸数が少なく、瞑想中にはさらに呼吸数が低下する傾向が報告されています。

また、太極拳やヨガのように、ゆったりとした動作と注意集中を組み合わせた実践でも、心身のリラックスや自律神経機能の改善が認められています。

つまり、茶瞑想を行うことで、一つひとつの所作や五感へ意識を向けることで、思考の世界から現在の感覚へ注意が移るということです。

その結果、心身の緊張が和らぎ、呼吸も無理に整えようとしなくても、自然と穏やかになっていくのです。

茶瞑想は呼吸をコントロールする瞑想ではなく、五感を通して脳を安心させ、その結果として呼吸や自律神経も整いやすい状態を目指す瞑想法なのです。

参考文献

  • Matko K, Sedlmeier P, et al. Respiration and Meditation: A Systematic Review and Meta-Analysis. Mindfulness. 2023. (長期瞑想実践者は呼吸数が少なく、瞑想中には呼吸数が低下する傾向を報告)
  • Wayne PM, et al. Effect of Tai Chi on Cognitive Performance in Older Adults: Systematic Review and Meta-analysis. または太極拳・ヨガのレビュー論文(ゆったりした動作・呼吸・注意集中を組み合わせた実践が自律神経機能やリラクゼーションに寄与することを報告)

温かさが脳に「安心」を伝える

茶瞑想では、温かいお茶を両手で包み、湯気を感じながらゆっくり味わいます。

何気ない時間ですが、この「温かさを感じる」という時間にも意味があります。

心理学の研究では、温かい飲み物を手に持った人は、冷たい飲み物を持った人に比べて、他者に対してより「温かい」「親しみやすい」という印象を抱きやすくなることが報告されています。

これは、身体が感じる温かさと、脳が感じる安心感や心理的な温かさが密接に結びついていることを示唆しています。

さらに、温熱刺激は副交感神経の働きを促し、心身をリラックス状態へ導くことも知られています。

もちろん、お茶を一杯飲めばすぐに眠れるというわけではありません。

しかし、温かい湯飲みを包む感覚や、お茶が身体に広がる感覚は、「今は安全で心地よい」という情報として脳へ伝わりやすくなるので、こうした身体感覚を通して安心感を育み、脳が休息モードへ切り替わりやすい状態を整えていくことができます。

参考文献

  • Kanda K, et al. 温浴による副交感神経活動の変化に関する研究(温熱刺激とHRV)
  • Williams LE, Bargh JA. Experiencing Physical Warmth Promotes Interpersonal Warmth. Science. 2008;322(5901):606-607.
  • Nakamura K, Morrison SF. Central efferent pathways for cold-defensive and febrile shivering. J Physiol.(温熱刺激と自律神経の基礎)

茶瞑想が安眠につながるお茶の選び方

寝る前はカフェインを控えめにする

茶瞑想で安眠を目的として行う際に

「寝る前にお茶を飲むとカフェインが気になります。」

このような質問を受けることがあります。

確かにカフェインに敏感な方は、緑茶やコーヒーを夜遅くに飲むことで寝つきが悪くなる場合があります。

そのため、寝る前には、

  • カフェインをほとんど含まないお茶
  • カフェインレスのお茶
  • 自分が飲んで安心できるお茶

を選ぶのがおすすめです。

おすすめのお茶6選

茶瞑想研究家で国際薬膳茶師である依田がお勧めするお茶も下記に掲載しておきます。

  • ルイボスティー(体に優しく胃腸にも良い)
  • カモミールティー(リラックスの代表格のお茶)
  • 黒豆茶(香ばしい香りと体質を選ばずに使用できる万能茶)
  • あずき茶(香ばしい香りが安らぎ効果UP)
  • 麦茶(寝苦しい夏は特におすすめ)
  • デカフェ緑茶/ほうじ茶(カフェインレス)

上記のお茶をその日の気分に合わせて選んだり、ブレンドしても良いでしょう。

茶瞑想で安眠につながる茶葉の選び方については、「茶瞑想におすすめの茶葉とは?目的別の選び方と体質別ガイド」の記事で詳しく解説しています。

お茶の種類より飲み方が大切

ただし、茶瞑想においては「どの種類のお茶を飲むか」よりも「飲み方」の方が重要です。

どんなに良いお茶でも、スマートフォンを見ながら急いで飲めば、脳は休まりません。

五感を使いながら、ゆっくりと飲むこと。

お茶と向き合う時間そのものが重要です。

普段飲んでいるお茶も、五感を使いながらゆっくり味わえば、脳は安心しやすくなります。

安眠のための茶瞑想のやり方

寝る30分ほど前から、少しだけ照明を落とし、スマートフォンやパソコンから離れてみましょう。

そして、お気に入りのお茶を一杯淹れます。

その際は、次のことを意識してみてください。

  • 茶葉の色を眺める
  • お湯を注ぐ音を聴く
  • 湯気の動きを見る
  • 香りをゆっくり味わう
  • 温かさを感じながら飲む
  • 呼吸をゆっくり整える

これだけで、意識は自然と思考から感覚へ移っていきます。

「眠ろう」と頑張る必要はなく、まずは、お茶を味わうことだけに集中してみてください。

その時間が、脳を休ませる準備になります。

茶瞑想の具体的なやり方を知りたい人は「茶瞑想のやり方を詳しく解説」という記事も参考にしてみてください。

まとめ

睡眠の質を高めるためには、眠る直前の脳の状態がとても重要です。

脳が興奮したままでは、どれだけ身体が疲れていても、質の良い睡眠を得ることは難しくなります。

茶瞑想は、お茶を飲む時間を通して五感を使い、思考から感覚へ意識を戻す新習慣です。

その結果、脳が「今は安全だ」と感じやすくなり、副交感神経が働きやすい状態へ導いてくれます。

「眠ろう」と努力するのではなく、「眠れる状態を整える」。

そんな新しい夜の習慣として、茶瞑想を取り入れてみてはいかがでしょうか。

私が実践している茶瞑想を体験できる「茶瞑想体験プログラム」もご用意しています。

実際にお茶を淹れながら五感を整え、脳を休ませる感覚を体験できるので、あなたも今日から茶瞑想で安眠する習慣を始めてみませんか?

▼詳細は下記画像をタップ▼

不眠症の人の脳で起きていること|脳疲労との関係を解説

不眠症の人の脳で起きていること

茶瞑想研究家
国際薬膳茶師の依田恭平です。

「布団に入ってもなかなか眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「眠ったはずなのに疲れが取れない」

そんな睡眠にまつわる悩みを抱えている人は、昨今非常に多いです。

実際、受講生からいただく健康相談の中でも、不眠をはじめ、睡眠関の症状の悩みは年々増えています。

不眠症は一般的には、

  • ストレス
  • 加齢
  • ホルモンバランス
  • 自律神経の乱れ

などが不眠の原因として挙げられます。

もちろん、それらも大きく関係しています。

しかし、近年注目されているのが「脳疲労」です。

「身体は疲れているのに眠ろうとすると目が冴えてしまう」

「眠っても疲れが取れない、朝からだるい」

こんな状態の背景には、脳が休まらなくなっている可能性があります。

今回は、不眠症の人の脳で何が起きているのか。

脳疲労との関係を脳科学の観点も交えながら解説していきます。

不眠症の人は「脳が休まっていない」

私たちは一般的に、「身体が疲れていれば眠れる」と思っています。

確かに肉体労働をした日や運動をした時は、ぐっすり眠れることもあります。

しかし現代人の場合、身体よりも脳の方が疲れているケースが少なくありません。

例えば、

  • 仕事のことを考えている
  • 人間関係が気になる
  • SNSを見続けている
  • 寝る前までスマホを触っている

このような状態では、仮に身体を休めていたとしても、脳は常に働き続けてしまうのです。

その結果、脳は休息モードへ切り替わりにくくなります。脳の休息モードとは、副交感神経が優位になることです。心拍や呼吸が落ち着き、脳や身体の回復が進む状態です。

つまり、不眠症の人は「眠れない」のではなく、「脳が休まる状態へ入れていない」とも言えるのです。

脳疲労が不眠を引き起こす理由

脳疲労とは、脳が情報処理やストレスによって過剰に働き続けた結果、正常な機能が低下している状態のことです。

ここでは、不眠症の人の脳で起きている代表的な変化を見ていきましょう。

交感神経が優位になる

私たちの身体には呼吸や心拍、体温調節など、生命活動を無意識にコントロールしている自律神経が存在しています。

先ほど副交感神経のことを書きましたが、自律神経は大きく分けると、

  • 活動モードの交感神経
  • 休息モードの副交感神経

の二つがあります。

本来であれば、夜になると副交感神経が優位になり、私たちは自然と眠気が訪れます。

しかし脳疲労が強くなると、脳は常に緊張状態になりやすくなり、交感神経が優位なままとなります。

その結果

  • 寝つきが悪い
  • 夜中に目が覚める
  • 眠りが浅い

といった状態が起こりやすくなるのです。

扁桃体の興奮

脳には感情を司る「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる場所があります。

扁桃体は、不安や恐怖、警戒心などと深く関わっており、「脳の危険探知機」とも呼ばれています。

つまり、強いストレスや情報刺激が長く続くと、この扁桃体が過剰に働きやすくなり、その結果

  • 心拍数を上がる
  • 筋緊張が起こる
  • 警戒状態を作る

などの作用が起こり、脳は「まだ危険があるかもしれない」と無意識に判断し、交感神経が優位になります。

眠ろうとしても脳が休息モードへ切り替わりにくくなるので

  • 考え事が止まらない
  • 不安がぐるぐる回る
  • 夜になると頭が冴える

という状態が起こりやすくなります。

DMNが働き続けている

近年の脳科学では、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)という脳のネットワークが注目されています。

DMNとは、ぼーっとしている時や何もしていない時に活動する脳の回路です。

このDMNには

  • 過去の後悔
  • 未来への不安(リスクヘッジ)
  • 人間関係

という役割があるため、脳疲労が強い人ほど、このDMNが過剰に働きやすいのです。

ですので、脳疲労状態にあるときに「もう寝よう」と思っても、頭の中でぐるぐるとネガティブなことや未来の不安を考えてしまう「反芻思考」に陥りやすいのです。

これが、布団に入ってから考え事が止まらなくなる理由の一つです。

眠るために必要なのは「安心感」と「感覚」

では、どうすれば脳は休まるのでしょうか。

結論から申し上げますと、眠るためには「安心感」が必要です。

脳の最優先事項は「生存」です。人がポジティブなことよりも、ネガティブなことに目が行きやすいのは、脳が生存を優先するからです。

だからこそ脳は常に

  • 危険はないか
  • 敵はいないか
  • 仲間から外されていないか
  • 次に何が起きるか

こういった出来事を常に探してしまうのです。

脳を休めるために大切なことは、「今は危険はなく、安全である」という認識をさせることです。

人間の脳は、先が見えない状況に不安を感じやすい特性があります。

  • 危険がない
  • 予測可能である
  • コントロールできる

ということを通して、安心安全を認識させましょう。

そのためには、五感を使って思考から離れることが重要です。

私たちの身体から送られる感覚情報は、脳にとって重要な判断材料になります。

  • 温かいお茶を飲む
  • 香りを感じる
  • 湯気を眺める
  • ゆっくり呼吸する
  • 自然の音を聴く

こうした行為を行い、意識を”今ここに戻す”ことで、脳を安心モードへ導きやすくなります。

なぜ、意識を”今ここに戻す”だけで、安心モードになるのか

例えば不安になっている時の脳は、

  • 明日の仕事大丈夫かな
  • あの人に嫌われてないかな
  • 老後どうしよう
  • 病気になったらどうしよう

など、ほとんどが「今この瞬間」ではなく、未来の予測または過去の反芻をしているからです。

脳にとって予測できない未来は、危険の可能性を含みます。

だから扁桃体が警戒し続けてしまうのです。

一方で、お茶の温度を感じている時や香りを嗅いでいる時、自然を眺めたり風を感じるなどの五感を使っている時は、このとき処理されているのは、未来の不安ではなく現実の感覚情報です。

すると注意が、未来の不安から現在の感覚へ移すことができるので、仮想世界である思考から、現実世界である感覚へ戻っていくのです。

仮に、この状態を脳から見てみると、下記のような感じになるでしょう。

温かいお茶を飲んでいる

呼吸がゆっくり

周囲に危険音もない

身体も緊張していない

「今この瞬間は安全そうだ」

安心安全というのは、理屈で考えるのではなく、脳が身体からの情報を総合的に判断して決まるのです。

茶瞑想が不眠に役立つ理由

茶瞑想研究家の依田恭平が体系化した茶瞑想(ティーメディテーション/Tea Meditation)は、お茶を淹れて味わう時間を通じて、五感を使いながら思考を鎮めていく瞑想法です。

茶瞑想では、

  • 茶葉を見る
  • 香りを感じる
  • 湯を注ぐ音を聴く
  • 温度を感じる
  • 味わう

というように、自然と五感を使うことができます。

すると意識が思考から感覚へ移りやすくなり、脳の興奮が少しずつ静まり、自律神経も整いやすくなっていきます。

詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ

不眠症の人の脳では、

  • 交感神経の過剰な働き
  • 扁桃体の興奮
  • DMNの過剰な活動

などが起きている可能性があります。

不眠は単なる睡眠の問題ではなく、「脳が休まらなくなっている状態」なので、だからこそ大切なことは、無理に眠ろうとすることではなく、まずは脳を静めること。

思考から離れ、感覚へ戻ること。

そんな時間を日常の中に少しずつ作ることが、不眠改善への第一歩になるのかもしれません。

薬膳茶は睡眠の質の改善にも役立つ?その理由・快眠のポイントを解説

国際薬膳茶師の依田恭平です。

不眠・浅い眠りが続き、良質な睡眠がとれない人におすすめなのが、薬膳茶です。体に良いイメージのある薬膳茶ですが、なぜ質の高い睡眠にも関係しているのでしょうか。

今回は、薬膳茶が睡眠に与える影響について、質の高い睡眠がとれない原因などについて、詳しく解説していきましょう。

お茶を飲むと眠れなくなる?そのイメージはなぜ?

「お茶を飲むと眠れなくなる」というイメージを持っている人もいると思います。なぜそのようなイメージが定着したのでしょうか。お茶を飲むと眠れなくなるといわれているその理由について次より説明しましょう。

眠れなくなる原因はカフェイン

お茶を飲んで眠れなくなるのは、一部のお茶に含まれている成分である「カフェイン」が原因です。カフェインには、眠気覚まし・集中力、運動能力の向上・疲労回復・鎮痛作用などの効果が期待できます。

これらの効果があるのは、カフェインには中枢神経を刺激する作用があるからです。人間の体は疲労を感じるとアデノシンという物質が働いて、心拍数が下がり心身ともにリラックスした状態になります。

しかしカフェインを摂取すると、本来アデノシンと結合する受容体が先にカフェインと結合してしまい、それにより起きるのが心拍数低下の抑制です。さらに快楽物質と呼ばれているドーパミン分泌が促進され興奮状態に陥り、目が冴えてしまうのです。

ただし、カフェインは飲み物全般に配合されているわけではありません。カフェイン配合の飲み物の代表格は以下のものです。

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 緑茶
  • コーラ

これらが一般的に普及しているため、「お茶=飲むと眠れなくなる」というイメージにつながっているといえます。

冷たいお茶も要注意

カフェインが含まれていないお茶であっても冷たい飲み物は問題があります。特に暑い季節にはキンキンに冷えた飲み物を過剰摂取してしまう傾向がありますが、冷たい飲み物を飲み過ぎると体が冷えてしまい、それによって起きるのが血行不良です。

また、冷たい飲み物で体の熱が奪われると体が固くなってしまい、リラックスした状態になれません。そして、水分を撮り過ぎると睡眠中に何度もトイレで起きてしまうため、深い眠りにはつけない状態になります。

緑茶はお湯ではなく水出しをすればカフェインが抽出されないため、アイスであれば飲んでも問題ありません。ただし、キンキンに冷えたものを大量に摂取するのは安眠を妨げるので注意です。

睡眠改善は薬膳茶がおすすめな理由とは

「お茶はカフェインが入ってるから眠れなくなる、体に悪い」というイメージを持っている人もいるでしょうが、その逆で睡眠改善に役立つお茶も存在します。それが薬膳茶です。

なぜ薬膳茶の摂取が睡眠改善につながるのか、次より薬膳茶の特徴を説明しましょう。

薬膳茶とは

薬膳茶の「薬膳」とは、中国の伝統医学「中医学」を下敷きにして考えられた食事のことです。その人の症状・体質・その時々の季節に合わせて食材・素材を選び、日々の生活のなかで大量不良の改善・健康的な体づくりを進めます。

薬膳茶は、その薬膳の考えを導入したお茶です。飲む人に合わせてさまざまな素材を選択・調合して作成するため、その効果も一定のものではなく、さまざまな効果が期待できます。

薬膳茶を摂取することによって効果が期待できる代表的な例は、以下のとおりです。

  • 免疫力の向上
  • 血行促進
  • 消化機能の促進

期待できる効果は、使用されている素材によって異なります。そして薬膳茶は睡眠改善の効果が期待できるタイプもあるのです。

薬膳茶は睡眠改善にも効果がある

さまざまな効果が期待できる薬膳茶には、睡眠改善にも効果があることをご存知でしょうか。薬膳茶は使用する素材によって鎮静・リラックス効果があるため、摂取することによって深い眠りが実現する可能性が高まります。

安眠効果が期待できるのは、以下の素材です。

  • 蓮の実
  • カモミール
  • ルイボス

それぞれの成分の働きを説明します。

・蓮の実
蓮の花が枯れた後にできる蓮の実は、摂取することによって自律神経を狂いを正常に戻す作用があります。眠りたい時に眠れないのは、ストレス・生活習慣の乱れなどで自律神経が正常に作動していないからです。

自律神経が狂うと不眠だけでなく体の各機能に不調が生じて、日常生活さえ満足に送れなくなる可能性もあります。しかし蓮の実が配合された薬膳茶を摂取すればリラックス効果が期待できるため、心拍数低下の促進・心身共にリラックスした状態になることが可能です。

また、体の機能が正常化すれば血行も良好になり、冷え性改善・代謝向上によりダイエット効果も期待できます。体が健康になれば心の乱れもなくなり、それが深い眠りへとつながるでしょう。

・カモミール
以前からハーブティーに使用されているハーブ・カモミールは、薬膳茶にも配合されています。カモミールが調合された薬膳茶の効果は、安眠作用・リラックス効果です。

体だけでなく心も落ち着かせる効果が期待でき、心身の緊張・外部から受けたストレスによる怒り・不安といった感情を沈静化・緩和させてくれます。

また、鎮痛作用もあり頭痛・神経痛などの痛み・かゆみが緩和されるのが特徴です。痛みやかゆみで睡眠が取れないといった弊害を軽減させてくれます。精神面に強い影響を与えて、それが身体的にも連鎖するのが、カモミールの特徴です。

・ルイボス
血行促進・デトックス効果が期待できるのが、ルイボスです。抗酸化・抗ヒスタミン作用・代謝向上の作用もあるため、心身ともに健康的になり、それが快眠・安眠へとつながります。

ミネラルが多く含まれノンカフェインのため、副作用などの心配もなく、小さなお子さん・妊婦さんでも安心して接種可能です。

飲むタイミング・量などにも気を配る

睡眠改善にも役立つ薬膳茶ですが、ただ大量に飲めばいいというわけではありません。薬膳茶の効果をより引き出すにはどのような飲み方をすればいいのか、次より気をつけるポイントを紹介しましょう。

薬膳茶の温度

人間の体は睡眠中に体温が下がる仕組みで、活動中・睡眠中の体温差が大きいほど深い眠りにつけるといわれています。

そのため、就寝時間の1〜2時間前にあたたかい薬膳茶(40〜50度ほどの熱さ)を摂取することがおすすめです。そうすれば体があたたまり、就寝中の体温の差が大きくなります。冷たい飲み物だと体が冷えてしまい、体温差が小さくなるので注意です。

薬膳茶の量

薬膳茶が効果が期待できるからといっても、多量に飲んでしまうと夜間のトイレ回数が増えて夜中に何度も目が覚めてしまいます。コップ1杯分(150〜200ml)が適量です。

薬膳茶を飲むタイミング

先述したように睡眠は体温の差が大きいほど快眠につながります。就寝直前に薬膳茶を摂取すると体温の差に変化が起きにくくなるため、就寝1〜2時間前に飲むようにしましょう。

日頃の過ごし方の改善も重要

睡眠改善をして良質な睡眠時間を実現するためには、薬膳茶の接種だけでなく普段の過ごし方にも気を配らないといけません。

気をつけるポイントの一つは就寝前のスマホ操作です。スマホ画面から発せられる光を浴びると眠気を促進させるメラトニンというホルモンの分泌が抑制されます。就寝時間の1〜2時間前にはスマホ画面を見るのをやめましょう。

また、就寝前にストレッチなどをすることも、良質な睡眠には効果的です。それにより緊張した筋肉が柔らかくなり、リラックスした状態で就寝できます。

おわりに

薬膳茶は、体に良いだけでなく睡眠改善にも役立つ飲み物です。体に良い作用をもたらす面がありつつ眠気を遮断してしまうカフェインが含まれていないため、安心して接種できます。

ただし、薬膳茶はあらゆる素材によってつくられているものなので、睡眠改善に有効な成分が配合されているか、事前に確認することが大事です。

睡眠改善のためのポイントをしっかりと押さえて、良質な睡眠を実現させましょう。

国際薬膳茶師 依田恭平は、一人ひとりに合った薬膳茶をご提供しています。

まずは以下より無料体質診断をおこなってください。
▼30秒で簡単に診断できます▼