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コラム

茶瞑想コラム
2026年7月26日(日)

茶瞑想で安眠する方法|寝る前のお茶が睡眠の質を高める理由

依田 恭平
記事の監修・執筆者

依田 恭平(よだきょうへい)
国際薬膳茶師/茶瞑想研究家

思考を整える「茶瞑想」と身体を整える「薬膳」から、心身のバランスを整える専門家。

埼玉県所沢市出身。柔道整復師として都内の治療院で臨床経験を重ねた後、国際薬膳専業資格評審会認定「国際薬膳茶師」の資格を取得。薬膳茶の知見をもとに、3歳から101歳まで幅広い世代の健康相談に携わる。その数述べ52000名を超える。その中で、多くの人が整えようとするほど考えすぎてしまうことに気づく。思考から離れ、五感を通して感覚に戻る方法として「茶瞑想」を体系化。

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茶瞑想で安眠する方法|寝る前のお茶が睡眠の質を高める理由

茶瞑想研究家・国際薬膳茶師の依田恭平です。

「茶瞑想で安眠したい」「寝つきが悪い」「眠りが浅い」「朝起きても疲れが残る」

あなたもこんな悩みを抱えていませんか?

睡眠の質を高めるためるために

  • 寝具を変える
  • サプリメントを飲む
  • ストレッチをする
  • 睡眠アプリを使う

などなど、様々な方法を試している方も多いでしょう。

もちろん、こうした方法も睡眠改善には役立ちます。

しかし、意外と見落とされているのが「眠る前の脳の状態」です。

どれだけ身体が疲れていても、脳が興奮したままでは、質の良い睡眠を得ることは難しくなります。

だからこそ大切なのは、脳が自然と眠れる状態をつくることなのです。

そこで私がおすすめが、お茶を飲みながら五感を整える茶瞑想(ティーメディテーション)です。

結論からお伝えすると、茶瞑想が安眠につながる理由は、「五感を使って脳を安心させ、眠る前の興奮状態を落ち着かせやすくするため」です。

この記事では、茶瞑想が安眠につながる理由を脳科学の視点も交えながら解説します。

なぜ寝る前の茶瞑想で安眠できるのか

茶瞑想研究家の依田恭平が体系化した茶瞑想(ティーメディテーション/Tea Meditation)は、茶を淹れ、味わう一連の所作を通じて五感を使い、思考を鎮めながら心と身体を整える瞑想法です。

この瞑想法を私が推奨する理由は、睡眠は「眠ろう」と意識するほど、脳が活性化して逆に眠れなくなることがあるからです。

例えば、私自身の経験としてあるのですが、眠れない時ほど人は、頭の中でぐるぐると先のことを考えてしまうものです。

「あと6時間しか寝られない」
「早く寝なきゃ」
「また眠れなかったらどうしよう」

こうした考えが浮かぶと、脳は眠るどころか、ますます働き始めます。

これは以前の記事でもお伝えしたように、脳の危険探知機である扁桃体が刺激され、交感神経が優位になってしまうためです。

脳が安心を感じる条件については、「脳が安心安心を感じるために必要な3つの条件とは?」の記事で詳しく解説しています。

つまり、不眠を改善するために本当に必要なのは、脳を安心させることです。

茶瞑想は、毎日の安眠習慣として取り入れやすい瞑想法なのです。

茶瞑想で安眠できる3つの理由

五感を使うことで思考が静まる

現代人は、一日のほとんどを思考優位で生きています。

仕事のこと、人間関係、SNS、将来への不安など、常に思考は未来や過去の後悔を行ったり来たりしているのです。

このように常に思考を巡らせているため、夜になっても脳は休むことができません。

一方、茶瞑想は…

  • 茶葉を見る
  • お湯の音を聴く
  • 香りを感じる
  • 湯気を眺める
  • お茶の温度を味わう

といったように、自然と五感を使う設計になっているので、意識を思考から感覚へ移しやすく、未来の心配や過去の反芻から少しずつ離れることができるようになります。

脳は目の前の感覚情報へ注意を向けている間は、未来への不安や過去の反芻から離れやすくなります。その結果、脳の興奮も少しずつ落ち着きやすくなると考えられています。

これはマインドフルネスでも大切にされている「今ここ」に意識を向ける状態とも言えるでしょう。

呼吸が自然と落ち着いていく

茶瞑想は、お茶を丁寧に淹れ、動作を一つひとつ丁寧に行うことを大切にしています。

私も日々、茶瞑想を行なっていますが、不思議なことに呼吸までゆっくりになっていく実感があります。

近年の研究では、長期間瞑想を実践している人は一般の人と比べて安静時の呼吸数が少なく、瞑想中にはさらに呼吸数が低下する傾向が報告されています。

また、太極拳やヨガのように、ゆったりとした動作と注意集中を組み合わせた実践でも、心身のリラックスや自律神経機能の改善が認められています。

つまり、茶瞑想を行うことで、一つひとつの所作や五感へ意識を向けることで、思考の世界から現在の感覚へ注意が移るということです。

その結果、心身の緊張が和らぎ、呼吸も無理に整えようとしなくても、自然と穏やかになっていくのです。

茶瞑想は呼吸をコントロールする瞑想ではなく、五感を通して脳を安心させ、その結果として呼吸や自律神経も整いやすい状態を目指す瞑想法なのです。

参考文献

  • Matko K, Sedlmeier P, et al. Respiration and Meditation: A Systematic Review and Meta-Analysis. Mindfulness. 2023. (長期瞑想実践者は呼吸数が少なく、瞑想中には呼吸数が低下する傾向を報告)
  • Wayne PM, et al. Effect of Tai Chi on Cognitive Performance in Older Adults: Systematic Review and Meta-analysis. または太極拳・ヨガのレビュー論文(ゆったりした動作・呼吸・注意集中を組み合わせた実践が自律神経機能やリラクゼーションに寄与することを報告)

温かさが脳に「安心」を伝える

茶瞑想では、温かいお茶を両手で包み、湯気を感じながらゆっくり味わいます。

何気ない時間ですが、この「温かさを感じる」という時間にも意味があります。

心理学の研究では、温かい飲み物を手に持った人は、冷たい飲み物を持った人に比べて、他者に対してより「温かい」「親しみやすい」という印象を抱きやすくなることが報告されています。

これは、身体が感じる温かさと、脳が感じる安心感や心理的な温かさが密接に結びついていることを示唆しています。

さらに、温熱刺激は副交感神経の働きを促し、心身をリラックス状態へ導くことも知られています。

もちろん、お茶を一杯飲めばすぐに眠れるというわけではありません。

しかし、温かい湯飲みを包む感覚や、お茶が身体に広がる感覚は、「今は安全で心地よい」という情報として脳へ伝わりやすくなるので、こうした身体感覚を通して安心感を育み、脳が休息モードへ切り替わりやすい状態を整えていくことができます。

参考文献

  • Kanda K, et al. 温浴による副交感神経活動の変化に関する研究(温熱刺激とHRV)
  • Williams LE, Bargh JA. Experiencing Physical Warmth Promotes Interpersonal Warmth. Science. 2008;322(5901):606-607.
  • Nakamura K, Morrison SF. Central efferent pathways for cold-defensive and febrile shivering. J Physiol.(温熱刺激と自律神経の基礎)

茶瞑想が安眠につながるお茶の選び方

寝る前はカフェインを控えめにする

茶瞑想で安眠を目的として行う際に

「寝る前にお茶を飲むとカフェインが気になります。」

このような質問を受けることがあります。

確かにカフェインに敏感な方は、緑茶やコーヒーを夜遅くに飲むことで寝つきが悪くなる場合があります。

そのため、寝る前には、

  • カフェインをほとんど含まないお茶
  • カフェインレスのお茶
  • 自分が飲んで安心できるお茶

を選ぶのがおすすめです。

おすすめのお茶6選

茶瞑想研究家で国際薬膳茶師である依田がお勧めするお茶も下記に掲載しておきます。

  • ルイボスティー(体に優しく胃腸にも良い)
  • カモミールティー(リラックスの代表格のお茶)
  • 黒豆茶(香ばしい香りと体質を選ばずに使用できる万能茶)
  • あずき茶(香ばしい香りが安らぎ効果UP)
  • 麦茶(寝苦しい夏は特におすすめ)
  • デカフェ緑茶/ほうじ茶(カフェインレス)

上記のお茶をその日の気分に合わせて選んだり、ブレンドしても良いでしょう。

茶瞑想で安眠につながる茶葉の選び方については、「茶瞑想におすすめの茶葉とは?目的別の選び方と体質別ガイド」の記事で詳しく解説しています。

お茶の種類より飲み方が大切

ただし、茶瞑想においては「どの種類のお茶を飲むか」よりも「飲み方」の方が重要です。

どんなに良いお茶でも、スマートフォンを見ながら急いで飲めば、脳は休まりません。

五感を使いながら、ゆっくりと飲むこと。

お茶と向き合う時間そのものが重要です。

普段飲んでいるお茶も、五感を使いながらゆっくり味わえば、脳は安心しやすくなります。

安眠のための茶瞑想のやり方

寝る30分ほど前から、少しだけ照明を落とし、スマートフォンやパソコンから離れてみましょう。

そして、お気に入りのお茶を一杯淹れます。

その際は、次のことを意識してみてください。

  • 茶葉の色を眺める
  • お湯を注ぐ音を聴く
  • 湯気の動きを見る
  • 香りをゆっくり味わう
  • 温かさを感じながら飲む
  • 呼吸をゆっくり整える

これだけで、意識は自然と思考から感覚へ移っていきます。

「眠ろう」と頑張る必要はなく、まずは、お茶を味わうことだけに集中してみてください。

その時間が、脳を休ませる準備になります。

茶瞑想の具体的なやり方を知りたい人は「茶瞑想のやり方を詳しく解説」という記事も参考にしてみてください。

まとめ

睡眠の質を高めるためには、眠る直前の脳の状態がとても重要です。

脳が興奮したままでは、どれだけ身体が疲れていても、質の良い睡眠を得ることは難しくなります。

茶瞑想は、お茶を飲む時間を通して五感を使い、思考から感覚へ意識を戻す新習慣です。

その結果、脳が「今は安全だ」と感じやすくなり、副交感神経が働きやすい状態へ導いてくれます。

「眠ろう」と努力するのではなく、「眠れる状態を整える」。

そんな新しい夜の習慣として、茶瞑想を取り入れてみてはいかがでしょうか。

私が実践している茶瞑想を体験できる「茶瞑想体験プログラム」もご用意しています。

実際にお茶を淹れながら五感を整え、脳を休ませる感覚を体験できるので、あなたも今日から茶瞑想で安眠する習慣を始めてみませんか?

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